中国は、地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」に基づいて二酸化炭素削減目標を履行することにより、今後12年間で約94,000人の早死にを防ぎ、巨額の医療費3390億ドル(37兆円)を削減できると、ある研究が4月23日に明らかにした。中国は、二酸化炭素排出量を遅くとも2030年までにピークアウトさせ、経済産出量単位あたりの二酸化炭素排出量を、2005年水準と比較して60〜65%削減すると公約している。『ネイチャー・クライメート・チェンジ』誌に掲載された研究論文は、中国がこの期間内に年間約4%二酸化炭素排出量を削減しなければならず、大気汚染が改善されることによって約94,000人の命が守られると述べている。