外科医は長い間、先を争って移植を待つ患者用に提供された臓器を氷詰めにしてきた。現在、冷やすのではなく、少なくともいくつかの肝臓は体温と同じ温度で保存したほうがうまくいくかもしれないと研究者は報告している。肝臓は、血液と栄養をポンプで送り込んで満たす機械のおかげで移植されるまで機能し続ける。類似の機械が、肺や心臓の移植にも使えないか探求されている。
イギリスの研究者は、220件の肝臓移植を調査し、温めて保存された臓器のほうが保存中の損傷が少なく、状態の不安から廃棄されることが少なかったことを明らかにした。この研究論文は、4月18日に『ネイチャー』誌に発表された。