噴火するハワイの火山から最大90メートルの高さに噴水のように噴出する溶岩は、家屋やその他の建物35棟を破壊したと、当局者が5月7日に発表し、所有地への短期間の滞在を許された住民に対しては、直ちに避難できるよう準備しておくようにと警告した。
ハワイ島の東側にあるレイラニ・エステートの近隣から避難した1700人の多くは、5月6日から7日までの昼間、キラウエア火山の地震活動が落ち着いている間に、自宅へ戻ることが許された。
「すぐに避難できるように準備しておいてください」と、ハワイ郡民間防衛局はウェブサイトの警報で伝えた。
火山から約19キロのレイラニ・エステートは、高濃度になると命に関わることがある二酸化硫黄ガスの危険があるため避難させられた。
キラウエア火山は5月3日に噴火し始めた。これまで、死亡や重傷は報告されていないが、担当局では少なくとも35の構造物が破壊され、その多くは家屋だと述べている。
ハワイ州最大の島の南東部は、5月4日に火山の南の山腹で起こったマグニチュード6.9の巨大な地震で揺れ、1975年以降最大の地震だった。
キラウエア火山は、世界で最も活動が活発な火山の1つで、島に5つある火山のうちの1つであり、35年間継続的に噴火している。