コアラはオーストラリアのシンボルだが、この抱きしめたくなるような見た目のクマ(コアラのこと)は危機に瀕している。
多くのコアラはニュー・サウス・ウェールズ州に生息している。推計によると、同州での生息数は過去20年間で26%減り、36,000頭前後に減少しているという。
現在、州政府は、絶滅の恐れのあるコアラを保護するのに役立てるため、4500万オーストラリアドル(36億8000万円)を拠出する計画をしている。ニュー・サウス・ウェールズのグラディス・ベレジクリアン州首相と、ガブリエル・アップトン州環境大臣は、新しいコアラ戦略の基金を5月6日に発表した。
基金のおよそ半分は、この象徴的な有袋類(コアラのこと)の新保護区24,000ヘクタールを確保するために使われる。
「半世紀後に、本を見ていた子どもたちに『コアラはこんなふうだったんだ』と言わせたくない」と、ベレジクリアン州首相はシドニーでの記者会見で語った。