和歌山県にある世界遺産で働いている1人の僧侶が、労働がきつすぎるためと述べ、訴訟を起こした。
この僧侶は40代だ。2008年に高野山にある寺で働き始めた。4月27日にこの寺を運営する団体を訴えた。訴えでは、この僧侶は2015年12月頃からうつになり、2016年3月以降勤務していないとされている。彼は、損害賠償と未払いの賃金860万円ほどを求めている。
地元の労働基準監督署は、この僧侶は過労だったと認めている。彼はかつて休みなしで1カ月以上働いていた。
訴状によると、僧侶のスケジュールは午前5時前から始まり、この時間から宿泊客が寺で朝の勤行に参加するのを手伝っていたという。彼は深夜遅くまで働くこともあった。