アイルランドは、レオ・バラッカー首相が何十年もの汚名と恥をついに晴らすことになったと述べた画期的な国民投票で、中絶に関する厳しい法律を撤廃することを圧倒的多数で可決した。
伝統的に厳格なカトリック国だった国の有権者の66%以上が、憲法による中絶の禁止を廃止することを支持した。ダブリンでは5月26日、分断を生み、感情的になることが多かったキャンペーン(宣伝のための活動)の後、涙のあふれる歓喜に満ちた場面が繰り広げられた。
ハグを交わし、祝い、歌い、盛んに歓声を上げ、公式結果が宣言されたダブリン城の中庭の中へ何千人もの人々が押し寄せ、「イエス!イエス!イエス!」と声をそろえた。「廃止」と書かれたトップスと「イエス」と書かれたバッジを身に着けた男女が、アイルランドの国旗と「ありがとう」と書かれたプラカードを振った。
「素晴らしい、素晴らしい、今日は素晴らしい日です!」と、エイリーン・シールズさん(65)は語った。彼女は18歳のときに結婚せずに妊娠したせいで疎外された。
「静かな革命が起きた」と、バラッカー首相はダブリン城でのスピーチで語った。「もう不名誉はない。秘密のベールは取り払われた。孤独になることはない。恥という重荷は消え去った」。
中絶は今でも世界の約20カ国で禁止されている。