「ST」は紙名を新たに「Alpha」として2018年6月29日より新創刊しました。 Alpha以降の全訳はこちら
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2018年6月22日号掲載の記事(ST編集部訳) print 印刷用に全て表示
Essay

Speed friending (p. 9)

友達作り

学校の少人数グループになじもうとしたときのことを思い出してみよう――うまくいくこともあれば、そうでないときもあっただろうか? 私が話しているのは、入るのが簡単なクラブやサークルのことではなく、そうはいかない少人数グループのことだ。少人数グループのメンバーの座は、タイプが似ていることというよりもむしろ、他の仲間を熱心に追い払うことによって、獲得され、維持される。

どういうわけか、私は故郷のニュージャージー州で学校に通っていた頃には、少人数グループはなかったとほとんど思い込んでいた。しかし、グループは皆存在していた:体育会系男子グループ、お坊ちゃま・お嬢さま系グループ、知ったかぶりのオタク系グループなど。たぶん、私はどこにも入っていなかったので、それらのグループのことを忘れていたのだろう。

私の息子は今、中学校に通っていて、息子の経験から、今の子どもたちは私が子どもの頃と大体同じようなグループになったり、ならされたりしていることを知った。ガジェットやトレンドは時間とともに変わるが、基本的な社会行動というのは変わらない。

私のような、「グループに入っている人たち」から外れた人は、「一匹オオカミ」と呼ばれる。逆説的だが、一匹オオカミもグループを形成しうる:一匹オオカミ系グループだ。率直に言って、このことは不可解に思う。孤立しながらどうやってグループに入ることができるのか?

代わりに、一匹オオカミ系の人たちは、友人を求めて他の学年の生徒たちを探すかもしれない。これは私が取った選択だった。年上の子どもたちは賢く、大人と同じくらい―ときには大人以上に―多くを知るのに十分な経験をしていた。年上の1人か2人と付き合うことで、最終的に、世界は私が信じ込まされてきたよりも大きいことが分かった。私にとって、いずれにせよ、こうしたコミュニケーションは、仕事や人生、道徳規範について授業で習ったどんなことよりも多くを教えてくれた。

学校が学年を越えた友情を手助けすれば、現代の子どもがグループを避けるのを手助けすることもできる。これを促す1つの方法は、"スピード・フレンディング"と呼ばれる。スピード・フレンディングでは、生徒たちは全員、廊下でペアになり、数分間、興味を引く簡単な質問をしたり、質問に答えたりする。子どもたちはその後、相手を変えてこれを繰り返し、また、相手を変えて繰り返し、みんな、名前と顔を覚えようとする。デートのない合コン、あるいは、名刺のない異業種交流会のようなものだ。

一部には、アメリカの多くの学校での銃撃事件に対する反応として、スピード・フレンディングは高校で実施されることが増えてきている。銃撃事件の犯人は学校で孤立していることが多かった。生徒たちの間で、多様な絆を育むことによって、教育者たちは孤独の問題に対処できると期待している。これは、暴力事件がよく起こっている場合に限らず良いアイデアのように思える。1学年か2学年上の人たちと接触が持てることで、子どもたちは一生に一度のメンターを見つけるかもしれない。下の学年の人たちと接触が持てることで、そうしたメンターになれるかもしれない。少なくとも、生徒たちは校内で手を振ったり、会釈したりする機会が少し増えるだろう。それにもしかしたら、何かがちょうど「ピンと来て」、新しい知り合いが本当の友だちになるかもしれない。

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