●英字新聞社ジャパンタイムズによる英語学習サイト。英語のニュース、よみもの、リスニングなどのコンテンツを無料で提供。無料見本紙はこちら
英語学習サイト ジャパンタイムズ 週刊STオンライン
『The Japan Times ST』オンライン版 | UPDATED: Wednesday, May 15, 2013 | 毎週水曜日更新!   
  • 英語のニュース
  • 英語とエンタメ
  • リスニング・発音
  • ことわざ・フレーズ
  • 英語とお仕事
  • キッズ英語
  • クイズ・パズル
  • 留学・海外生活
  • 英語のものがたり
  • 会話・文法
  • 週刊ST購読申し込み
     時事用語検索辞典BuzzWordsの詳しい使い方はこちら!
カスタム検索
 

『世界の英語教室 (小学校)』 「フィンランド・番外編 パート2」
      By Mina Hisada/Illastaration by Puri

「フィンランド人親子インタビュー」
(Interview with mother and son)

大好きな雪だるまさんと・・・

トンミ君はフィンランドに住む小学3年生。 ちょっとシャイで読書が大好きな男の子です。今回はトンミ君と お母さんのマイリスさんに、フィンランドの英語教育について お話をうかがいました。

(Tommi is a 3rd grade elementary school student who lives in Finland. This time, we ask Tommi and his mum about learning English at school in Finland.)   

  

  


まずは、お母さんのマイリスさんに聞きました。
(First, let's start with mum. Her name is Maj-lis.)

トンミ君の英語の教科書
■英語の教科書について
(About English textbooks)

QUESTION : まず、今回の講座を開こうと思ったきっかけを教えていただけますか?

(How have English textbooks changed since you learned English at school? How were your textbooks different to Tommi's?)

佐藤先生
Maj-lis: 公立の小学校の担任の先生方が、どのように子どもたちに英語を教えたら良いか分からず大変困っている、不安に感じているというお話を多くの先生方から伺いました。また、先生方が中学校時代に習った英語教育とは、小学校英語活動は違うということも、分かっていただければと思いました。そこで、多くの先生方に小学校英語活動の実態を知っていただき、少しでもスキルも含めてご理解いただき、小学校英語教育を推進できるためにお役に立ちたいと思ったからです。

(My impression is that Tommi's English textbook has more interesting and varied stories. The vocabulary is more extensive and the pictures are more colorful and funnier than in the textbooks I used in my childhood.)   

■ 英語活動について
(About English education)

QUESTION : 小学校だからこそできる英語活動は何だと思われますか?

(Looking at how Tommi is taught English at school, how do you think English education has changed since you learned English at school?)

Ms Sato: 歌やチャンツ、ダンスイングリッシュ(ダンスに合わせて歌を歌う)などの耳から入る教育、さらに複数の感覚を使う活動です。聴覚だけではなく、視覚(絵本を見ながら英語のストーリーを聴く)、ダンスやジェスチャー、手をたたく、足を鳴らすなど、体を使いながら英語のリズムに慣れる、といった多くの感覚を取り入れながらの英語活動が特に低中学年では効果を発揮します。注意を向けて英語を聞き、発音する活動が容易にできます。。

(Generally speaking, you could maybe say that overall, there is more emphasis on "speaking" as a means of teaching. It's the same for English. Lessons also seem 'funnier.' They play games, sing, listen to songs and stories, etc., and each pupil has more of an opportunity to participate and use his/her English skills than when I was at school.)

トンミ君の英語の教科書
■ おうちでの英語教育について
(About English education at home)

QUESTION: 英語を勉強するように勧めていますか?

(Do you encourage him to study English?)

Maj-lis: はい。英語だけでなく、ほかの外国語についても勧めています。フィンランド語は国際語ではないので、外国語の習得は必須だと思うからです。

(Yes, we do. Not only English, but also other foreign languages, too, because so few people in the world communicate in Finnish. I think it's a "must".)

QUESTION : 小学校の英語活動において、大切なことは何でしょうか。 教師はどんなことに注意をして教えるべきだと思われますか?

(I heard you can choose from among English, French, German, Swedish and Russian when learning a foreign language in a Finnish elementary school. Why did you choose English? ?) Tommi: 英語が使えるって楽しい!という感覚を養うことです。今まで全くコミュニケーションが取れなかった外国のお友達と、Helloと一言交わすことで気持ちが通じる、という喜びを味わうことです。言語を一つ使えるようになることで、世界が広がり、将来の夢にも一歩近づく、といった気持ちを育てることが大切です。
そこで先生方も、知識としての英語を伝授するのではなく、コミュニケーションの手段としての「ことばの獲得」を目指す姿勢を持っていただけたらと思います。言葉が通じるって楽しい、使える言葉が増えると世界が広がり視野も広がる、ということを生徒たちに理解してもらうように、先生方も一緒に英語の時間を楽しんでいただきたいと思います。

僕の英語の教科書

QUESTION :
(What do you like doing the most in English class?)

Tommi: 読解。(Reading.)

■話す機会について
(About opportunities to speak English)

QUESTION: 学校以外の場所で、英語を話す機会はあるの?
(Do you have a chance to speak in English outside school?)

Tommi: あるよ。でも僕はちょっと恥ずかしがり屋だから、あんまり話してないんだ。学校の中だと外国人の友達と英語で話すことがあるし、家族と話そうと思えば英語で話したりもするよ。

(Yes, I have, but I am a little bit shy about using it. We have foreign friends who communicate in English, and I can also speak English with my family members if I want.)

僕のお父さん
■聞く機会について
(About opportunities to listen to English)

QUESTION : 学校以外の場所で英語を聞く機会はあるの?
(Do you have a chance to listen to English outside school?)

Tommi: あるよ。毎日テレビで聞いているし、ゲームソフトが英語だから、英語はよく聞いているよ。

(Yes, I have. I can listen to English every day on TV, and most of my computer games are in English, too.)

ママやいとこのお姉ちゃん達

■ 夢について
(About your dreams)

QUESTION: What are your dreams?
(将来の夢は?)

Tommi: フィンランドのナショナルサッカーチームのゴールキーパーになることなんだ!
(My dream is to be the goalkeeper for the Finnish national football team some day.)

  


☆★フィンランド教育ひとくちメモ☆★

● 教科書は持ち出し禁止
(Taking home your textbook is prohibited)

例えば、夏休みは学校に教科書を置いておかなければならないという決まりがあります。
(For example, you should leave your textbook at school during the summer holidays.)   

● 学校によっては「飛び級」があります。
(Tommi once skipped a grade.)

Maj-lis(ママのコメント): (トンミの飛び級は3ヶ月かけて決まったことなんです。 この間、科目ごとにテストをしたり、心理状態のテストをしたりしていて、まずは 飛び級しても大丈夫かどうか、入念なチェックをしました。もちろん、担任の先生と 私と主人とでよく話し合いもしました。それから少しずつ- 例えば、春学期にトンミだけの時間割を作って算数とフィンランド語についてはこれまでのクラスで受けるようにすること- 飛び級の準備をはじめました。秋学期になり、すべての科目を一学年上のクラスで受けるようになったというわけです。今では、トンミをはじめ、私たち全員が満足しています。)
(It was about three months before he was placed in his new class. During that period, he had to take some tests for each subject, as well as some psychology tests. First of all, careful and elaborate tests had to be done to verify whether the move was suitable or not for Tommi. Of course, we — Tommi's teacher, my husband and I — had often discussed this.)

Tommi(息子-トンミ君のコメント): (飛び級のクラスでも)すぐに打ち解けたよ。もう何人か飛び級した友達がクラスにいたってこともあったかもしれないけどね。
(It was quite easy for me to adjust to my new class. Maybe it's because I knew some of my new classmates from before. )

フィンランド英語教室はこちら

フィンランド番外編その1はこちら

英語のニュース |  英語とエンタメ |  リスニング・発音 |  ことわざ・フレーズ |  英語とお仕事 |  キッズ英語 |  クイズ・パズル
留学・海外就職 |  英語のものがたり |  会話・文法 |  執筆者リスト |  読者の声 |  広告掲載
お問い合わせ |  会社概要 |  プライバシーポリシー |  リンクポリシー |  著作権 |  サイトマップ