9月7日、2020年夏季オリンピックの開催地に東京が選ばれ、国際オリンピック委員会(IOC)の総会でイスタンブールとマドリードを打ち負かした。この日本の首都は、1964年のオリンピックの開催地にもなったことがあり、オリンピックを2度開催するのはアジアの都市で初めてとなる。
東京は、北東約250キロに位置する福島第一原子力発電所からの放射能で汚染された水の危険性への恐怖を乗り越え、投票で勝利した。東京はまた、この災害からの復興への取り組みにおける推進力としてオリンピックを活用するというメッセージを主張した。
「日本の友人たちが素晴らしい大会を提供することができると我々は確信している」とIOCのジャック・ロゲ会長は述べた。
ロゲ会長がこのスポーツの華やかな祭典(オリンピックのこと)の開催地になるための競争の勝者として東京を発表すると、日本の代表団のメンバーたちは抱き合い、喜びで涙を流した。「東京が勝てると思っていた」と東京都の猪瀬直樹知事が述べた。「とはいえ、確実に1位でゴールできるようにしなければならないという現実に直面するものだ。まるでオリンピック選手のように、うきうきする。我々のチームワーク、首相、選手たち、そして一緒にやってきたみんなのおかげで勝利することができた」
1969年に放送を開始したテレビアニメ『サザエさん』が、アメリカの番組シンプソンズの記録を破り、ギネス世界記録で世界一長く続くアニメシリーズとして認定された。
「胸がいっぱいです。日本の人々がこの番組を見てくれたという事実の証しです」と、放送開始以来このアニメのタイトルになっているキャラクター(サザエさんのこと)の声を演じてきた声優の加藤みどりさん(73)は9月5日に話した。
ギネス記録の認定は9月5日に、1969年10月5日からこのアニメを放送してきたフジテレビによって発表された。
このテレビ番組は長谷川町子さん(1920-1992)が描いた4コマ漫画の改作で、サザエさんとその一家にまつわる心温まる物語に、あらゆる世代の読者の間で人気になった。このアニメシリーズは、9月1日に2250回目のエピソードを放送した。
ダラス動物園に、2頭のオスのチーターの赤ちゃんが仲間入りした。動物園の職員はこの出来事を記念して、2頭に子犬を遊び相手として提供した。
生後8週間のチーターの兄弟ウインズピアとカマウは、7月8日にバージニア州フロントロイヤルにあるスミソニアン保全生物学研究所で生まれた。ウィンズピアは2頭のうちの大きいほうだ。ウィンズピアは今体重が3.6kg以上あり、カマウは2.7kgを超えている。
動物園では2頭に、アマニという名前の生後8週間の黒いラブラドールレトリーバーの子犬を与えた。動物園の発表によると、アマニとはスワヒリ語で「平和」を意味するという。
ラブラドールレトリーバーは公の場でも落ち着いているので、動物園のベテランたちは、アマニが2頭のチーターの赤ちゃんに落ち着かせる効果を与えるだろうと思っている。
ウィンズピアとカマウは、アフリカの絶滅危惧動物について一般市民に勉強してもらうために動物園が実施するアニマルアドベンチャー慈善プログラムに参加する。
検察当局は9月9日、福島第一原子力発電所の事故をめぐり、刑事責任を問うことができないとして、菅直人元首相や東京電力幹部らを起訴しないことを決定した。
2011年3月の原発事故への政府の対応について東京地検は「地震と津波の規模を予測するのは困難だった」と述べた。
告訴団は判決を不服として、独立した審査を申し立てると発表した。
韓国は9月6日、福島の原発事故による放射能の影響を受けているとされる日本の8県の水産物に禁輸措置をとると発表した。
政府高官によると、日本の放射能の影響を受けている地域からのすべての水産物は汚染濃度にかかわらず韓国に入ることを禁止するという。禁輸措置の対象となる地域は、福島県、青森県、茨城県、群馬県、宮城県、岩手県、栃木県、千葉県だ。
トルコ中部に位置する歴史的地域のカッパドキアで9月9日に日本人が刺され、女性1人が死亡、もう1人は重体となっていると、9月10日に日本大使館が発表した。
報じられるところによると、亡くなった宮城県名取市の栗原舞さん(22)と、入院した富山県出身の22歳の友人は、カッパドキアの有名な世界遺産ゼミ渓谷を歩いていて襲撃されたようだ。2人は新潟大学教育学部の4年生として在籍していた。
教育の本格的なデジタル化に向けた動きで、教科書出版社12社は教室で使われるタブレット端末向けの共通のプラットフォームを開発する。
12社は、できるだけ多くの学校で2015年春から従来の教科書とともにタブレット端末が使えるようにしたいと考えている。
光村図書出版の常田寛社長は9月5日、「学校現場のさまざまなニーズに応じるのは1社では難しすぎるので、我々はデジタル化のさまざまな分野で提携をすることに決めた」と話した。
9月9日、ファン・ゴッホの贋作だと言われ、ノルウェーの実業家の屋根裏で60年間眠っていた絵画が、本物だと断言された。フルサイズのゴッホの作品が発見されるのは1928年以来のこととなる。
アムステルダムにあるファン・ゴッホ美術館の専門家たちは、手紙や化学顔料の分析、画布のX線調査によって、1888年に描かれた風景画「モンマジュールの夕暮れ」を本物だと立証した。
これを発表する際、美術館のアクセル・リューガー館長は、この発見を「一生に一度の経験」と呼んだ。
9月7日、オーストラリアの保守派の野党が大勝して政権に就いた。労働党による6年間の支配に終止符を打つとともに、嫌われている炭素税を終わらせ、低迷する経済を活発にし、労働党の長年にわたる内部抗争の後に政治的安定をもたらすと約束することで、不満を抱いた国民の支持を得た。
「有能で信頼に値する政府を発足させることを今楽しみにしている」と野党党首のトニー・アボット氏は勝利宣言後に述べた。
有権者らは概して、労働党の上層部における権力闘争にうんざりしていた。
デニス・ロッドマン氏は、北朝鮮への慌ただしい2度目の訪問を終えた。
9月7日、中国に戻ると、この引退したNBAの元スター(ロッドマン氏のこと)は、記者団と会見し、金正恩の生まれたばかりの赤ん坊を抱っこした初めての外国人になったことを明かした。
9月8日、ロッドマン氏は英国の『ガーディアン』紙に対し、金第1書記の娘の名前はジュエだと話した。同氏は金第1書記に対する敬意を公言し、このリーダー(金第1書記のこと)の家族も一緒に金第1書記と「海辺でゆったりとした時間」を過ごし、米国と北朝鮮の間で歴史的なバスケットの友好試合を開催することについて話し合ったと述べた。
9月10日、国際オリンピック委員会(IOC)の会長にトーマス・バッハ氏が選ばれた。
この59歳の弁護士(バッハ新会長のこと)はオリンピックの元フェンシング選手であり、1976年の大会において、フルーレ(フェンシングの一種目)団体の競技でドイツの金メダルを獲得した。
トーマス氏の選任は、9月におけるIOCの重要な3つの投票の最後だった。
9月7日、一つ目の投票により、2020年の大会の開催地に東京が選ばれた。
9月8日に行なわれた次の投票では、レスリングがオリンピックの実施競技に戻された。2月にレスリングを実施競技から外したのは間違いだったとIOCは認め、これを修正した。
グーグルは9月3日、モバイル端末用OSにおいしそうな名前を付けたがる傾向の通り、次期アンドロイドの呼称を「キットカット」とすると発表した。「これらの機器は我々の生活をとてもスイートなものにしてくれるので、アンドロイドの各バージョンはデザートにちなんで名付けられている。だれもがチョコレートを控えるのは難しいので、次期アンドロイドの呼称は大好きなチョコレート菓子から名付けることにした」とテクノロジーの大企業(グーグルのこと)は述べた。ここ数年間に発表されたアンドロイドのソフトウェアの名称の一覧には、カップケーキ、ドーナッツ、アイスクリームサンドイッチ、ジェリービーンズなどがある。
アップルは9月10日、スマートフォンのiPhone5Sと価格を下げたiPhone5Cを9カ国で発売すると発表した。
この2つの機種はアメリカ、オーストラリア、イギリス、中国、フランス、ドイツ、日本、シンガポールで9月20日に発売される。iPhone5Cは競合他社の安いスマートフォンへの対抗策の一部だ。他社端末のほとんどはグーグルのOSであるアンドロイドを使用している。アップルはまた、日本最大の携帯電話会社であるNTTドコモとこの2つの新機種を日本国内で販売する契約を結んだことも発表した。
日本コカ・コーラは、米国飲料大手(コカ・コーラのこと)初の温かい炭酸飲料を10月21日に発売する。
カナダドライ・ホットジンジャーエールは開発に4年かかったと日本コカ・コーラのティム・ブレット社長が9月4日の記者会見で述べた。この商品は、飲料を温めたときに泡を封じ込める技術を考えついたことで生まれたものだ。同社はこの新ドリンクが、冷たい炭酸飲料の需要が通常(泡のように)消えていく冬の売上のてこ入れをするだろうと期待している。希望小売価格は180ml缶で120円だ。
ディック・トレイシーが2ウェイの腕につける無線を4コマ漫画でつけ始めてからおよそ70年が過ぎ、その技術はクリスマスまでに広く利用可能になりそうだ。サムスンは9月4日、腕をちらりと見るだけでメールをチェックすることができ、スパイのように会話ができるスマートウォッチを発表した。スマートウォッチは数年前から出回っていたものの、消費者の関心をあまり引くことができていなかった。サムスンのGALAXY Gearでそれも変わるかもしれない。GALAXY Gearは電話の子機のような働きをし、メールの受信や電話の着信をそっとユーザーに知らせる。
高価なハンドバックやスカーフで有名なフランスの高級ファッションブランド・エルメスは8月30日、ロサンゼルスにある改装した店舗を美しく飾るために12,900ドル(127万円)のバスケットボールを製作したと述べた。青の子牛の革製のボールは手で縫われ、エルメスのトレードマークのHロゴが浮き彫り加工されている。ボールはビバリーヒルズの高級ショッピング街ロデオドライブにある改装したばかりのエルメスの店舗のショーウィンドウに置かれることになっていたが、「ある人から取り置くように言われました」とエルメスの重役アクセル・デュマは話した。「あと2、3個作りたいと思います」と彼は述べた。
140カ国から20万人以上の人々が火星へ行って戻ってこない片道旅行に申し込んだと、火星に入植するという野心溢れる冒険的事業を企てるグループが9月9日に発表した。オランダのエンジニアで実業家のバス・ランスドルブ氏は、必要な60億ドル(6000億円)を集めることができたら2022年に開始したいと思っているミッションにおいて、火星に恒久的な基地を設立するつもりだ。20万2586人の応募者のうち、4人に1人がアメリカ人だと、4月に「火星入植志望者」の募集を開始したNPOマーズ・ワンが発表した。
アーカンソー州の107歳の男性が米国の警察と警察特殊部隊(SWAT)の構成員との銃撃戦で射殺されたと、地元当局が発表した。
9月7日、警察はパインブラフ市の住宅での騒ぎに対応しており、モンロー・イサドア容疑者が二人の人間に対して銃を向けたと判断した。この二人の被害者は、住宅から助け出された。イサドア容疑者が占拠した寝室に警官が近づくと、同容疑者はドアを銃で撃ち破った。
(警察の)監督者がイサドア容疑者との交渉を開始し、SWATの出動が要請された。この部屋(寝室のこと)に挿入されたカメラを使って、SWATはイサドア容疑者が拳銃で武装していることを確認でした。警官らは寝室にガスを注入すると、イサドア容疑者は発砲によって対抗した。
「その後間もなく、この住宅の中にいたSWATの突入班は寝室のドアを破り、寝室の中に注意をそらすための装置を投げ込んだ」とパインブラフ市警察の声明で発表された。「するとイサドア容疑者は突入班に発砲を始め、突入班はイサドア容疑者と交戦し、殺害した」
20秒はそれほど長い時間には思えないが、7月のある天気のよい日曜日のこと、20秒が20分に感じられた。午後5時9分、私は気づくと机の下にうずくまっていた。棚から物が落ちるのが見え、ガラス瓶がガチャガチャ言う音がだんだん大きくなっていくのが聞こえた。これはウェリントンであった中でも最大級の地震で、ものすごく怖かった。
同時に、私の中で妙に落ち着いた気持ちに浸っている部分もあった。もしこれが最後なら覚悟はできているとおもった。「もし〜しさえしていたら」というような後悔の気持ちは1つもなかった。
後悔はモヤモヤした気持ちだ。なぜなら、その時に戻って、してしまったことを変えることは不可能だからだ。そのときは、物理的な危険の恐れから何かをしないことに決めたのかもしれない。しかし、日常生活では、拒絶や気恥ずかしさ、未知のものへの怖さが原因となっていることも多い。間違うのが怖いから英語を話すのは難しいと言ったことのある私の学校の生徒の多くは特にそうだ。
ネイティブ・スピーカーも含め、初めから完璧に言語を話せた語学学習者などいない。英語のネイティブ・スピーカーでも文法やスペルのミスで悪名高く、広告掲示板でも誤りが見られるときさえある。語学学習者として覚えておくべき重要なことは、一度に一つのことしか心配できないということだ。発音、イントネーション、文法などすべてを一度に取り組もうとしてはいけない。その日に取り組みたいことを決めて、それに集中するのだ。そして一番重要なのは、間違ったことを後悔しないことだ。そうしないとどうやって身に付けるのか?
変化に対する恐怖も私たちを改善から遠ざけたり、より満足した人生を見つけることを阻んだりしている。語学学習者の中には、新しい勉強の仕方を恐れる人もいる。ストレスを多く抱えていたり、仕事に満足していない大人の中には、状況を変えることを恐れている人もいる。私のフィットネスクラスのインストラクターがいつも私たちに言うように、物事が困難になり過ぎたら、いつでも選択肢はある。少しずつ前進することは、まったく前進しないことよりよいことだ。
今年、私は新しいスポーツに挑戦し、会議で発言し、自分が自分でいられるようにして、自分の胸の内を率直に明かすこともした。気まずさや気恥ずかしさもあり、スポーツに関しては傷やあざも少しできた。しかし、新しい友だちができ、新しいスキルを身に付け、自分の身体と心の限界は今まで思っていたところにはなかったことに気が付いた。いつも少しずつ限界を押し広げることができている。
勉強している言語を話すなどちょっとしたことでも、自分自身や仕事を改善することでも、恐れや疑い、緊張はいつもあなたを試そうとして存在している。だから、次に何らかの理由で自分を抑えていることに気が付いたとき、緊張していないのならもしかしたら正しく取り組んでいないのかもしれないということを思い出してほしい。机の下に潜って、死を意識するとき、過ぎ去った可能性に思いを巡らせる自分であってはならない。