アメリカのバラク・オバマ大統領は8月9日、イラクでのアメリカによるさらなる軍事関与について時間制限を設けることを拒否し、「この問題が数週間で解決する」とは思わないと述べた。
オバマ大統領は、マサチューセッツ州の海岸沖のマーサズ・ビンヤード島での休暇へ旅立つ前に、「この問題はもっと時間がかかりそうだ」とホワイトハウスで述べた。
オバマ大統領は、イラクに安全保障をもたらす新たな活動は軍事的な変化と政治的な変化を必要とし、「長期的なプロジェクトになるだろう」と、アメリカ国民に警告した。
アメリカが自国の戦闘部隊を再びイラクに置くことはないと、大統領は繰り返した。「長きにわたり莫大に高くついたイラクへの侵攻からの教訓に学ぶべきであるから、我々はこの方針を維持する」とオバマ大統領は述べた。
アメリカの戦闘機がイラク北西部でスンニ派の武装部隊が配置された4つの検問所を空爆した。その近くでは、何千人ものマイノリティであるヤジド派の難民が暴力を避けるために山に閉じこもっていた。
アメリカ軍は8月11日の声明で、シンジャルの郊外での爆撃は、検問所とイスラム国の武装グループが使用していた近くにあった車両を破壊、または損傷したと発表した。
国交省は9月1日から、飛行中に旅行客が自分の端末で音楽を聞いたり、ゲームをしたりできるように、離陸時と着陸時の電子機器の使用規制の緩和を始める。
この動きの対象となる機器には、通信機能を停止する機内モードの設定があるスマートフォンと、デジタルカメラ、パソコン、デジタル音楽プレーヤーなどが含まれると、同省は8月7日に発表した。
Wi-Fi接続は、現在は飛行機がある高度を飛行している間に限定されているが、新しい規則ではWi-Fiもいつでも使えるようになる。
電話をかけることや、インターネット接続を使用してのメールの送受信は、着陸後に誘導路へ飛行機が入ったときのみ許されるようになるが、航空会社は今後も、飛行機の扉が開くまでは携帯電話の使用を控えるように乗客に求めると見られる。
日本は次期の気象衛星を日本の南西部にある種子島宇宙センターから10月7日に打ち上げると、気象庁が8月7日に発表した。
ひまわり8号は、現在稼働しているひまわり7号が打ち上げられた2006年2月以来初めて打ち上げられる気象観測用の衛星だ。
新しい衛星は画像の解像度が2倍で、気象観測の間隔を3分の2の10分間隔に縮め、観測する雲の種類の数を3倍以上の16種類にしたと、気象庁は述べた。
新しい気象衛星の本格的な稼働は来年の7月頃になると見られる。
日本はバックアップ用の衛星ひまわり9号を2016年度に打ち上げる予定だ。
台風ハーロン(台風11号のこと)は、10人の命を奪い、2人を行方不明にした後、8月10日に日本海で勢力を落として熱帯低気圧となった。
今シーズン11番目の台風(台風11号のこと)が北海道に大雨を降らせて強風を吹かせながら北上し、気象庁は警戒を呼びかけた。
北海道の北西沖にある利尻島と知内町では激しい雨が降り、一時間あたりの降水量はそれぞれ49.5ミリと43.0ミリだった。
東京電力は8月11日、規制委員会に、福島第一原子力発電所で発生した放射能汚染地下水をろ過した後に海へ排出する設備を設置する許可を求めたと、関係筋が明らかにした。
東京電力は、地元の職員にその計画について簡単に説明した後で、原子力規制庁に申請を出した。試験的にろ過後の地下水の放出を始めたいとしている。
東京電力は福島第一原子力発電所に敷地内の港へ水を流すパイプを敷くことを計画している。
大阪府議会の山本景議員が無料メッセージアプリLINEのグループで女子中学生に威圧的なメッセージを送ったことが発覚し、大阪維新の会は8月11日、山本議員を党から除団すると発表した。
交野市から選出された山本議員(34)は、LINEを使って20人の女子中学生を「お茶会」に誘ったと、教育委員会の職員が明らかにした。誰も参加せず、グループでは山本議員をチャットリストから除外した。
その後、山本議員は「許さない」といったメッセージを送ったと、職員らは述べている。
8月11日、メキシコとスペインの元監督(アギーレ監督のこと)がサッカー日本代表チームの新監督として発表され、ハビエル・アギーレ新監督は2018年にロシアで開かれるワールドカップで日本を予選通過させる挑戦のために立ち上がると誓った。
「日本は素晴らしい選手がたくさんいて、監督になれてうれしい。ロシアで開かれる2018年のワールドカップでは絶対に彼らを出場させたい」とアギーレ監督(55)は、東京で開かれた満員の記者会見で述べた。
アギーレ監督は、他の国の代表チームからのオファーを断って、日本の仕事を引き受ける(日本の監督に就任するということ)ことにしたと述べた。
イラク大統領は8月11日、新首相を指名し、8年間続いたヌーリ・マリキ首相による統治に終止符を打った。しかし、マリキ前首相は市街地に軍を配備した後、辞任を拒否し、イラク政府に危険な政治対立を生じさせている。
サダム・フセインを倒した2003年の侵攻の後にマリキ首相の就任を助けたアメリカ政府は、マリキ前首相の副官でファード・マスーム大統領によって指名されたハイダル・アバディ首相を祝った。
マリキ前首相はこの行為が憲法に違反すると述べ、「誤りを正す」と付け加えた。
オーストラリア人の夫婦は、タイ人の代理母のもとにダウン症の男児を置き去りにしたことを否定した。
ディビッド・ファーネルさんとウェンディ・ファーネルさんは、テレビで放送された8月10日の60分のインタビューで、代理母のパッタラモン・チャンブアさんが男児を離さないと強く主張して、男児の双子の妹も離さないと脅したと語った。
パッタラモンさんは、ファーネル夫妻が、健康な双子の妹をオーストラリアに連れて行ったが、男児を彼女の元に置いていったと主張していた。
この事件で、タイで概ね規制されていない代理出産産業への注意が集中した。
アメリカ国家安全保障局(NSA)の元システムアナリストのエドワード・スノーデン氏は、かつては秘密にされていた監視プログラムの詳細を漏らしたことで、アメリカから指名手配されているが、ロシアから3年の滞在延長許可をもらったと、8月7日にスノーデン氏の弁護士が述べた。
スノーデン氏は去年、ロシアに1年間の一時的な亡命が認められたが、8月1日に失効となっていた。
スノーデン氏の弁護士のアナトリー・クチェレナ氏がロシアの通信社に語ったところによれば、スノーデン氏は今あと3年間の居住権を認められたが、政治亡命を認められていないと話しているという。
発砲事件の目撃者によると、警察官に射殺された黒人の10代の若者は、警官が武器を繰り返し発砲して若者に近づいた時、両手を上げていたという。この事件で、セントルイスの郊外では混乱の夜となった。
FBIは18歳のマイケル・ブラウンさんの死について8月11日に調査を開始した。警察側は、8月9日にブラウンさんがファーガソンの郊外で警官と対立した後で、ブラウンさんを複数回撃ったと述べている。警察側は、伝えられるところによると丸腰だったというブラウンさんが、警官を攻撃したと主張している。
西アフリカで発生しているエボラ出血熱による死者は8月8日の時点で1013人となったと世界保健機関(WHO)が発表した。死者は、この出血を伴う発熱性のウィルスが1976年に初めて文書に記録されて以来最悪の数で、エボラ出血熱に感染したことが確認された、または疑われる1848人から出ている。WHOの最新情報によると、ギニアでは373人が死亡し、次いでリベリアでは323人、シエラレオネでは315人が亡くなった。ナイジェリアでは2人の死亡が報告された。リベリアから飛行機で移動したアメリカ人男性がその病気(エボラ出血熱のこと)でナイジェリアで亡くなった後、感染した犠牲者が航空機での移動でウィルスを広めるリスクについて懸念が高まっている。
アメリカの科学者らは自殺未遂または自殺をしてしまう人々に共通して見られる遺伝子変異を特定した。 この発見は、リスクを予期する血液検査につながるかもしれない。この発見は、メリーランド州ボルチモアのジョンズ・ホプキンス大学の研究者たちによる小規模な研究に基づくもので、『アメリカン・ジャーナル・オブ・サイキアトリー』誌で発表された。科学者らは、脳がストレスホルモンにどのように反応するかに関連する「SKA2」と呼ばれる単一遺伝子の化学変化を発見した。この遺伝子は「日常生活の緊張に対するあまり顕著でない反応で終わるかもしれないものを、自殺を考えることや自殺行動に変える上で重要な役割を担っている」と研究は述べている。
科学的研究の大規模な再調査によると、少量のアスピリンを日常的に摂取することで、腸、胃、食道のがんを発症またはこれらのがんで死亡するリスクを大幅に減らせるかもしれないという。
良い面と悪い面を評価した研究や臨床実験から手に入る証拠を全て分析したイギリスの研究者らは、アスピリンを10年間摂取すると、大腸がんの発生を35%、大腸がんでの死亡を40%減らす可能性があることを発見した。
食道がんと胃がんの割合は、30%減少し、それらのがんでの死亡は35〜50%減少した。
2012年から少なくとも41人が「危険ドラッグ」を使用して亡くなったと疑われると、警察庁が発表した。この数値には、交通事故で亡くなった死者数は含まれておらず、「危険ドラッグ」が見つかった場所での不自然な死と、死になんらかの関わりを持つ人々がそれらのドラッグに言及した事件での死亡者数をカバーしている。「危険ドラッグ」とは、「脱法ドラッグ」のかわりに現在公的に使われるようになった用語だ。その数値は8月4日に衆議院の「危険ドラッグ」に関する委員会に報告された。「危険ドラッグ」は日本では違法ではないが、違法とされている薬物と同じような効果を誘発し、深刻な問題をもたらしている。
夏の猛暑と豪雨が今世紀北半球で頻度が増えており、温暖化する世界で異常気象が同じ地域で数週間にわたって続くためと見られると、8月11日にある研究で示された。地球の高度の高いところで吹く時に蛇行する大きな波を形成するジェット気流の乱れと、北極の溶けた氷からの冷たい空気が、なぜ気候が頻繁に乱れるようになったのかについての説明になるかもしれないと、科学者らは書いている。「夏の異常気象は過去10年で例外的な数に達した」と気候変動ポツダム研究所は調査で述べた。
中国は8月12日、極めて稀な三つ子のパンダが誕生したと発表した。これは、中国の人工繁殖プログラムのさらなる成功だ。3頭の赤ちゃんパンダは、南部の都市の広州市で7月29日に誕生したが、飼育員が3頭とも生き延びるか確かになるまで発表を遅らせていたと、国家通信機関・中国新聞社は述べた。母親パンダの菊笑と、まだ名前がない3頭の赤ちゃんパンダはみんな健康だと、その通信社(中国新聞社のこと)は述べた。
この三つ子は、人工繁殖プログラムで生まれたと世界で知られている中でたったの4例目だ。しかし、そうした誕生から何頭が生き延びたかは定かではない。
日本の夏は暑くて、湿気が多い。それでも、地元の祭りやビーチへの旅行、高校野球に浴衣姿の女の子たち、アイスクリーム、花火、夏の恋と、夏は素晴らしい季節だ!
しかし、今年の夏は特別だ。なぜかって? なぜなら、第一次世界大戦の勃発から100年を迎えるからだ。最初の世界大戦は1914年に始まり、1918年に終わった。あの戦争は、ヨーロッパを破壊し、一世代に心の傷を負わせ、1600万人を死に至らせたとんでもない悲劇だった。
なぜ私たちは100年前に起こった争いのことを気にしないといけないのだろうか? ずっと昔の戦争が今ここで21世紀を生きる私たちと何の関係があるというのだろうか?
過去が重要なのは、現在を形作っているからだ。もっと良い明日がほしいなら、昨日の出来事が今日にどのような影響を与えているかを理解しなければならない。過去の戦争から学ぶことで、私たちは平和な未来に向けて行動することができる。
第一次世界大戦は、複数の原因で起こった不必要な戦争だった。その原因は、国々を大惨事に向かわせた攻撃的なナショナリズム、領土問題、出費のかさむ軍拡競争、偏見、被害妄想、軍事的な社会、邪悪なリーダー、複雑に絡み合った条約などだ。
1914年8月に戦争が勃発した時、何百万人という若い男性が戦場に送られ、国のために戦い、殺し、殺された。その一人が私の祖父だった。
ハロルド・イニスはカナダの小さな農場で田舎の少年として人生を歩み始めた。政治学や経済学、歴史が好きな探究心を持った賢い若者だった。たくさん勉強し、苦労もし、犠牲も経て、彼はどうにか大学へ進学し、大学の教授になることを夢見ていた。その全ては、第一次世界大戦で変わってしまった。
祖父はドイツと戦うためにフランスに送られた。彼の人生はすぐに、銃と爆弾、恐怖と死、有刺鉄線と毒ガスという、生き地獄になってしまった。現場の兵士として、彼は友人が殺されるところも、仲間がケガをするのも、生き残った人々がボロボロになった身体と打ち砕かれた人生とともに祖国へ送られるところも目にした。
ついに、彼の番が来てしまった。ドイツの爆弾が爆発して彼はひどいケガを負った。驚いたことに、友人は彼を「運の良い奴め! ケガはしたけど、生きているじゃないか。俺たちはここに残って死ななければならないが、君は戦争を去ることができる。うらやましいよ!」と言った。
祖父は病院で8カ月過ごした。傷が癒えるのに7年かかった。しかし、彼の友人は正しかった。彼は運が良かったのだ。ほかの多くの人々が生き残ることができなかったときに、彼は第一次世界大戦を生き残ったのだ。
祖父は残りの人生はずっと、戦争を嫌った―無意味な暴力、罪のない人々の命を奪う破壊行為、友人たちの意味のない死、年のいった男たちが若い男たちを「名誉」と「栄光」のために死ねと送り込む愚かしさ。
戦争の後、祖父は夢を追求して大学教授になった。彼はその後、カナダで有名な学者になった。しかし、戦争の恐怖を忘れることは決してなかった。そして私たちも忘れてはいけない。