アメリカのアシュトン・カーター国防長官は5月21日、アメリカ基地職員が沖縄県の女性の死亡をめぐり逮捕された後で謝罪した。この事件は、何十年も駐留しているアメリカ軍基地の重い存在にすでに怒っている島の人々の間で怒りをかき立てた。
アメリカ国防省によると、カーター国防長官は、中谷元防衛大臣との電話での会談中に、「被害者の遺族と友人に対する心からの謝罪」を表明したという。「アメリカは、この犯罪の加害者が日本の法制度のもとで責任を問われることを望む」と、カーター国防長官は中谷防衛大臣に語ったと伝えられている。
32歳の元アメリカ海兵隊員シンザト・ケネス・フランクリン容疑者は5月19日に、被害者の女性(20)の遺体を遺棄した容疑で逮捕された。捜査筋によると、フランクリン容疑者は、島袋さんに性的暴行を加え、殺害したことを認めているという。
フランクリン容疑者の供述を基に、警察は5月19日に女性の遺体を恩納村の雑木林で発見した。
沖縄のこの事件は、日本政府からの抗議を引き起こし、沖縄にある巨大なアメリカ軍基地の存在に対する反発を高める可能性がある。沖縄では、アメリカの基地職員が起こす犯罪に、日本人が長い間怒りを感じてきた。
厚生労働省の最新の人口統計データによると、秋田県は国内の自殺率で、2014年にはワースト2位へとつかの間の改善があった後に、再びワースト1位になったという。1995年以降の19年間、どの年でも、人口10万人あたりの自殺率が最も高かったが、2014年は隣りの岩手県が上回った。
秋田県の佐竹敬久知事は5月23日、自殺率の減少を挙げ、県の自殺防止の取り組みは実を結んでいると述べた。
2015年の人口統計データでは、2015年に秋田県で自殺した人は262人で、前年よりも7人少なかった。これは10万人あたりでは25.7件の自殺となり、2014年からは0.3ポイント減少した。
岩手県は10万人あたりの自殺率が23.3件と2番めに高かったが、3.3ポイント減少した。
大阪は14.6件と最も少なかった。
警察は2020年の東京オリンピックに向けてセキュリティ強化を促進するため、また、自然災害によりよく対応するため、警察犬をさらに多く導入することを検討していることが、5月23日に明らかになった。
現在、県警所有の警備犬を保有しているのは、北海道と東京都、千葉県だけだ。埼玉県、愛知県、大阪府、広島県、福岡県も、テロ対策と災害後の行方不明者捜査のために警備犬の活用を計画していると述べている。ほかの県警でも、犬を提供する民間企業と契約を結んでいる。
警備犬の導入を考えている5府県のうち、愛知県警は2018年度中に導入の予定だと話しているが、ほかの府県は時期についてはまだ決めていないという。
警備犬導入についての障害を挙げるよう尋ねられると、多くが必要な資金、犬の管理者、犬舎を確保する難しさに言及した。
窮地に陥った東京都の舛添要一知事は5月20日、経費報告書がこれから第三者の弁護士の審査を受けると述べた。
舛添知事は5つ星ホテルの宿泊費用や美術品の購入費用を納税者に負担させていたとされる問題で非難の的になっている。
「公費に関する法律に詳しい複数の弁護士からの報告を待っており、厳しい評価を待っている」と東京都で舛添知事は語った。
舛添知事は東京都民の信頼を回復するよう努めると述べたが、辞任するつもりはないという。
トヨタ自動車はアメリカで、欠陥の可能性のあるタカタ製の助手席のエアバックのインフレーター(膨張装置)を交換するため、約160万台をリコールする。
この動きは、すでにアメリカ史上最大の自動車のリコールとなっていた問題を拡大するものだ。アメリカ政府は5月初めに、対象となる車両がもっと多い可能性があることが捜査で示された後、トヨタを含む自動車メーカー17社が、すでにリコールされた2880万個のタカタ製インフレーターに加え、3500万から4000万個のインフレーターをリコールすると発表していた。
最近追加されたリコール対象車には、トヨタとレクサスのモデルが含まれる。
メディアの報道によると、東京の西部で20歳のアイドル歌手を刺した事件で5月21日に逮捕された男性は、1月以降、ツイッターで300通以上のメッセージをこの歌手に送っていたという。
NHKによると、5月21日の夜に小金井市でのライブで20ヵ所以上の刺し傷を負って重体となっている冨田真由さんは、容疑者から送信されたメッセージについて警察に相談していたという。そのメッセージの内容は、冨田さんに対して敵意を増すようになっていた。
岩埼友宏容疑者(27)は冨田さんをナイフで襲ったことを認めている。
日本は、東京体育館で5月21日に行なわれた女子バレー最終予選のイタリア戦で、必要な2セットを勝ち取り、12度目という記録的なオリンピック出場権を獲得した。
開催国(日本のこと)は長く激しい勝負となった試合で、23-25、27-25、27-25、21-25、15-9と最終的にはイタリアに敗れたが、日本のキャプテン木村沙織選手は31得点し、8チームのトーナメントで自己ベストの試合となった。
オランダと韓国、イタリアも出場資格を得た。日本は2012年のロンドンオリンピックで銅メダルを獲得している。
組織化された一連の爆破事件が5月23日、シリアの2都市でバス停、発電所、病院を襲い、80人以上が亡くなった。シリアの5年間の戦争のなかで、バッシャール・アサド大統領が拠点とする沿岸都市で最初の大規模な安全の侵害となった。
親政府派の都市であるタルトスとジャブラで午前中に起こった緊密に連携された7件の爆発は、一般市民を狙っており、シリアはどこも暴力からは逃れられないというメッセージを送るために意図されたようだ。
「イスラム国(IS)」の集団が犯行声明を出した。
独立寄りの台湾の蔡英文新総統は5月20日の就任式で、中国との関係という難しい問題を慎重に扱い、中国政府にとって根本原理である「1つの中国」には言及することなく、20年間の交流の増大の重要性を強調した。
中国政府は、台湾を中国の領土だと主張し、長い間、「1つの中国」の原則を認めるべきだと考えてきた。
蔡総統は演説の中で、台湾政府と中国政府は「前向きな対話に従事する」よう求めた。
ドーピング検査の再分析で陽性反応が出た14人のロシア人のなかに、2012年の高飛びの優勝者アンナ・チチェロワ選手を含め、2008年の北京オリンピックでの10人のメダリストがいたと、国営テレビが5月24日に報じた。マッチTVは14選手中11人が陸上競技選手で、4x100メートルリレーの金メダリスト、ユリア・チェルモシャンスカヤ選手も含まれる。残りは、2人の重量上げ選手と1人のボート選手だった。
チェルモシャンスカヤ選手が失格となると、リレーの金メダルはベルギーへ、銀メダルはナイジェリアへ、銅メダルはブラジルへ移ることとなる。
潘基文国連事務総長は5月24日、トルコで開かれた重要な人道サミットを欠席したことについて、世界の最富裕国の首脳らを批判した。
初の世界人道サミットの閉会式で、潘事務総長は、G7中6人の首脳がイスタンブールでの人道サミットに参加しなかったことを指摘した。G7首脳の中では、ドイツのアンゲラ・メルケル首相だけが出席した。
2日間のサミットは、数多くの約束と実現性への疑問とともに5月24日に閉幕した。
5月20日に発表された政府のデータによると、日本で就職活動をしていた大卒者にうち、過去最高の97.3%が4月1日の時点で雇用されており、企業の雇用に対する意欲の高まりを反映している。文部科学省と厚生労働省が1997年から実施してきた年次調査によると、仕事を探している大卒者の就職率は、前年より0.6%増加し、5年連続の年次増加となり、2008年の96.9%というこれまでの過去最高を塗り替えた。この数値は、就職に失敗して就職浪人することを決めた学生や、大学院で勉学を続ける学生を除外している。
グーグルは5月19日、自動運転車に貼り付け、歩行者が接触された際にはね飛ばされずにくっつくようにする粘着性の塗装膜(コーティング)で新しい米国特許を取得した。この特許に記述されているのは、車のボンネットやフロントバンパーに付ける層になった粘着剤であり、これに含まれている塗装膜(コーティング)は、破壊されると人間を捕まえるように改良されたハエ捕り紙に似た粘着性の表面を露出するようになっている。「歩行者と衝突した瞬間に、塗装膜(コーティング)が破壊され、粘着性の層(レイヤー)を露出する」と、5月17日付の特許書類に書かれている。グーグルは、特許出願書類で、車にひかれた歩行者は舗道やその他の物体に叩き付けられたり放り出されたりしてさらなる負傷をすることが多いと説明している。
サンフランシスコに本社を置く企業が、手首に装着できるアルコール監視機器で米国のコンテストで優勝した。この機器は、医学的症状を監視する装着可能な技術開発における最新の画期的出来事である。
医療機器メーカーのBACトラックは、5月19日に開催された米国立衛生研究所(NIH)による「装着可能なバイオセンサー・チャレンジ」において、肌の汗を通して血中のアルコール度数を計測するリストバンド型監視機器で優勝した。「法曹界や医療界で使われる血中アルコール監視機器は、大きくてかさばる」と、BACトラックのキース・ノザカー社長は述べた。「私たちは、人々が装着したいものを作りたかった」。
日本ハムファイターズは、札幌かその近くで新しい球場の建設を検討していると、野球関連の情報筋が5月24日に伝えた。パシフィック・リーグのこの球団は現在、札幌ドームをその本拠地として使用しているが、この施設は札幌市が所有し、非営利組織が管理している。日本ハムファイターズが札幌ドームでホームゲームやその他のイベントを開催する際、同チームは、2万人までの入場者の場合には1日800万円の使用料、それ以上の入場者がいる場合には追加で一人当たり400円の手数料を支払うことが求められる。札幌を本拠地とするこのチーム(日本ハムファイターズのこと)は、自らの球場を建設し、チームとスタジアムの管理を統合することで、収益の増加を目指している。
欧州航空機大手エアバスのトップであるトム・エンダース氏は5月20日、エアバスグループの最新の技術革新の成果¥3Dプリンターで製作した電動バイクに乗ってひとっ走りした。この電動バイクは重さがわずか35キロで、他の電動バイクよりも30%軽いと、エアバス子会社のAPワークスは声明で述べた。「ライトライダー」と呼ばれているこのバイクは、6キロワットのエンジンを搭載し、穴が空いているように見えるフレームが軽量化に役立っている。「複雑で分岐した中空の構造は、フライス加工や溶接といった従来の製造技術を用いては作ることができなかった」とAPワークスのヨアヒム・ツェトラー最高責任者は述べた。エアバスは同様の原理を航空機にも応用しようとしている。
韓国人は、1人当たりのアルコール消費量がアジアで最も多いが、賑やかな夜の後、二日酔いに効くアイスクリームで自分を楽にすることができるようになる。
あるコンビニエンスストアチェーンは「くじけるな」という意味の「Gyeondyo」アイスバーを発売した。同社によると、アルコール摂取後の二日酔いへの対処を目的とした初めてのアイスクリームだという。このアイスは5月20日に棚に並んだ。このグレープフルーツ味のデザート(くじけるなアイスのこと)は、伝統的に二日酔いに効く薬とされるケンポナシの果汁を0.7%含有している。ケンポナシは、17世紀の韓国の医学書に言及があり、人気のある二日酔いの薬に含まれている。
5月15日、フロリダの女性が、サメにかみつかれ、彼女の右腕にしっかりつかまっているその動物丸ごとと一緒に海から現れたあと、病院に急送されたと、地元のメディアが報じた。
体長約61センチのそのテンジクザメは、襲撃した直後に海水浴客によって殺されたが、なかなか離そうとしなかったと、「パーム・ビーチ・ポスト」紙は報じた。
消防隊の報道担当者、ボブ・レモンズ氏は同紙に対し、被害者は身元不明の23歳の女性で、サメがまだ右の前腕にくっついたまま、ボカラトン地方病院へ急送されたと述べた。
「こんなことは見たことがない」と、海難救助隊の隊長、クリント・トレイシー氏はフロリダ南部の(地方紙)「サン・センチネル」紙に述べた。「こんなことは聞いたことすらなかった」。
テンジクザメは、全長3メートルにまで成長することがあり、フロリダの大西洋岸ではよく見られ、通常、大人しい生き物だ。
しかし、ある目撃者は「サン・センチネル」紙に対し、この襲撃の前、遊泳客らがこのサメにちょっかいを出し、尾をつかんでいるのを見たと話している。
最近、地元のショッピングセンターで周囲に注意を払わずに歩いていたら、チラシをしきりに眼前に突き出された。見えたものから判断するに、そのチラシは美容整形外科のボトックスの広告だった。チラシを持っていけば、初回の治療費から1000円引きになる(そして、おまけになめらかでシワのない額も得られるという)。
それまで自分の額の見え方を考えたことがなかったが、家に帰って気づけば、眉を上下に動かして鏡で自分の顔をものすごく詳細に観察していた―確かに、シワができ始めているのが見えた。「ボトックスを受けた方がいいのかも」と私は思った。
セルフィーで頭がいっぱいの現在の社会では、間違いなく、美容整形手術はビッグビジネスだ。美容目的の処置は過去10年間で増加しており、現在、世界で2兆2000億ドル(239兆円)規模の産業となっていると報告されている。この数値は2017年までに2兆9000億ドル(316兆円)以上に達するだろうと予想されている。
イギリスでは、毎年約65000人の人が美容整形手術を受ける。その処置は、鼻形成術(「鼻の美容整形」と一般に呼ばれている)のような大掛かりな外科手術から、ボトックス注射のような外科手術を伴わない治療まである。
美容整形手術はかつてよりも値段が手頃になり、身近になっている。かつて美容整形手術は裕福なセレブの領域のものだったが、それほど高級でない美容サロンでも広く受けられるようになった。今日では、ちょっとした修正を受けるのは安価で簡単になった。その結果、ますます多くの一般の人々が、美容整形手術のはやりに便乗している。このことは特に、若い人に当てはまる。実際、ミレニアム世代の人々は現在、美容整形手術の市場で急速に成長している層だ。
さらに、美容整形は、もはやタブーではなくなった。「(顔を)いじる」という考えは今や恥ずかしいことではない。昼休み中や、重要なイベントの前にボトックスを受けることはかなり普通なのだ。実は、メスを入れる(あるいは針を入れる)ことは、名誉なこととさえ見られている。ソーシャルメディア上のアカウントに、手術後のセルフィーを投稿するかなりの人を目にしてきた。事実、アメリカの最近の調査によると、患者がセルフィーで見栄えがよくなるように美容整形手術を受けることを決めていることを、5人に2人の美容整形外科医が報告しているという。
メディアに掲載されるフォトショップのソフトで改変された画像のせいで、人々は自分の見た目を変えなければならないというプレッシャーを感じている。日常的に、私たちには、自分が十分に良くはない、もっとやせるべきだ、あれやこれやを変えるべきだというメッセージが殺到している。非難を受けるリスクをとることなく、店を歩くことさえできないのだ!
美容整形手術は、コストがかからず、便利かもしれないが、自尊心は内側からわいてくるというのが真実だ。だから私は、自分の額をそのまま受け入れることに決めた。チラシはごみ箱に入っている。