イギリスの有権者は6月23日、EU離脱を支持する投票でEUに大打撃を与え、この結果が翌24日にはデイビッド・キャメロン首相の辞任へとつながった。
この歴史的な国民投票での衝撃的な結果は、他のEU加盟国のブリュッセル(EU本部のこと)への敵対心に連鎖反応をもたらす可能性もあり、また、スコットランドが独立をめぐる投票をする可能性を提起しており、イギリスの解体にもつながるかもしれない。
イギリス人は、移民問題とブリュッセルの官僚による国の運営への介入と彼らがみなすものを心配している人が多く、離脱賛成が52%に対し、反対が48%で、トラブルの多かった43年間の加盟後、EUを見捨てる決定をした。
ダウニング街10番地(英首相官邸)の外での感情のこもった声明で、キャメロン首相は、彼の「残留」キャンペーンの失敗後、10月初めまでに新しいリーダーに道を譲るために辞任すると語った。「私が次なる方向へ国を導くリーダーになろうとするのは、正しくないだろうと思う」と、ポンドと世界の株、そして原油価格が急落するなかで、キャメロン首相は語った。
イギリスは、「ブレグジット(Britainとexitを掛けあわせた造語)」キャンペーンの反体制派の主張の勝利と、ヨーロッパ中で増大するナショナリズムの兆候を示す動きのなか、EUを離脱する最初の国となる。
リトアニアのラミーガラ村で6月26日、毎年恒例の美を競うコンテストが開かれ、「小さな斑点」という意味の名前のDemyteという生後16カ月のメスのヤギが優勝した。
約500人が夏の暑さをものともせずに、この北部の村(ラミーガラ村のこと)の伝統的な象徴であるヤギをたたえて、このパレードに参加した。
Demyteの飼い主で、退職した獣医であるFerdinandas Petkeviciusさん(74)が優勝したのは初めてで、これまでに6年間挑戦していた。「このコンテストのための準備をするためにヤギにしていなかった唯一のことは、爪を磨くことだった―もう遅すぎると思ったので」とPetkeviciusさんは語った。花で飾られた6頭のヤギが審査員の前で赤いカーペットの上を歩いた。参加したヤギの何頭かは頑なに歩くことを拒み、代わりに飼い主が運んだ。
ヤギの飼い主たちは副賞のケーキ、はちみつ、書籍、散髪のクーポン券を賭けて競った。
最新のデータによると、日本の20代の女性のうち、低体重の女性が占める割合は、20年ぶりに20%を下回り、健康とファッションの専門家たちは、このことが意味するのは、痩せたいという願望が健康でありたいという追求に置き換わったということなのかどうかと考えている。
人の健康と食事に関する厚生労働省による最新の報告書によると、BMI値が18.5以下―低体重とみなされる数値―の20代の女性は、2014年に17.4%となり、1995年以降初めて20%を下回った。
この数値は、2010年のピーク時には29%だった。
「健康であることが現在のトレンドだ。エンターテイメント業界ではぽっちゃりした女性のタレントも人気になっていて、我々は変化を目にしている」と、ふくよかな女性向けのファッション誌『La Farfa』の今晴美編集長は述べた。
元航空幕僚長の田母神俊雄氏は6月27日、2014年の東京都知事選挙後に選挙活動のスタッフに金銭を支払ったことについて、無罪を主張した。
収賄とみなされるため、選挙活動のスタッフに金銭を払うことは違法とされている。
起訴状によると、田母神氏(67)と選挙活動のリーダーは、落選した選挙の後で、2014年3月から5月までに選挙活動のスタッフ5人に合計280万円を支払ったとされる。
「私は金銭の配布に一度も関わっていない」と、田母神氏は東京地裁で陳述した。
東京電力は6月28日、東京電力の福島第1原子力発電所のいくつかの施設が停電のために運転を停止したが、原子炉を冷却する作業での問題は検知されていないと発表した。
東京電力は、6月28日の午前3時40分頃、警報が作動し、汚染水から放射性セシウムを取り除く設備が停止しているのを作業員が発見した。
影響を受けた施設には、地下水が原子炉に染み込まないように作られた地下の凍土壁の冷却装置の一部などがある。
東京都目黒区で6月23日に発見された切断された遺体は、近隣の世田谷区に住んでいた88歳の女性のものであることが確認されたと、警察は6月27日に発表した。
警察は、この事件を死体遺棄事件として取り扱っており、DNA鑑定の結果、被害者を、アパートで一人暮らしをしていた阿部祝子さんと特定したと、捜査員らは述べた。
阿部さんは、遺体の一部が発見される4日前に、阿部さんの息子の家族が訪れた後、見送る姿がアパートの防犯カメラで撮影されていた。
2004年のオリンピックのハンマー投げ金メダリストの室伏広治選手は6月24日、陸上の日本選手権での残念な成績により、もうすぐ開幕するリオ五輪で競技する望みが絶たれた後、引退を示唆した。
この41歳のベテラン選手(室伏選手のこと)は名古屋における12位という結果で、リオ五輪出場の資格を逃した。
引退を示唆して、室伏選手は「これからは仲間の(若い)ハンマー投げ選手の健闘を祈りたい」と述べた。
柏村亮太選手(24)は70.81メートルを投げ、日本選手権で優勝した。
「イスラム国(IS)」のグループと疑われる3人の自爆犯が6月28日、イスタンブールのアタチュルク国際空港で国際線ターミナルを狙った攻撃をして、少なくとも36人が亡くなり、その他多くの人々が負傷したと、トルコの関係者は同日遅くに述べた。
トルコのビナリ・ユルドゥルム首相は36人が亡くなったと述べたが、政府高官は死者数は50人を超える可能性があり、他にも数十人が負傷していると述べた。
ユルドゥルム首相は、3人の自爆犯がこの攻撃の犯人であり、初期の兆候の全てが、ISが背後にいることを示唆していると語った。
スウェーデンの家具小売店イケアグループは、6人の子どもの死亡につながったとされるチェストとたんすをアメリカとカナダで約3600万個回収すると、アメリカ消費者製品安全委員会は6月28日に発表した。
これらの家具は天井にしっかり固定されていなければ倒れる場合があり、子どもに危険を与えていると同委員会は述べた。
今回のリコールには、2002年から2016年に製造されたマルムシリーズの収納箱とたんすの6モデルが含まれる。
昨年、マルムの収納箱が倒れ込んで生後22ヵ月の男の子が亡くなっている。
最高裁判所は6月27日、人工中絶に関する四半世紀で最大の裁判で、テキサス州で広く実施されている、人工中絶手術をする病院への規制を不当とした。
アメリカで2番目に人口の多いこの州で、規制は女性が中絶手術を受けることを難しくする不透明な企てにしかなっていないと主張するテキサス州の病院の勝訴を、裁判官は5−3で決めた。
多数派であるスティーブン・ブライヤー判事側の裁判所への意見は、規制は医学的に不必要であり、女性の権利を憲法に反して制限しているというものだった。
パナマ運河は6月26日、通航可能量を2倍にして、アメリカとアジア間の天然ガスの輸送などの新市場を開拓できるようになるだろうと当局が望む新しい水門を正式に開通した。
この52億5000万ドル(5370億円)をかけたプロジェクトは、2年近く遅れて完成した。
当局は、今後3ヵ月間、予約されている通航の85%がコンテナ船だとしている。
「(これは)現在と今後の世代にとって素晴らしいことだ」と、6年間この拡張工事に関わってきた労働者のMoises Gonzalezさん(40)は語った。
最低3年間の高等教育を受けた人々は、がん性の脳腫瘍が発生するリスクが学校教育を9年以下で終えた人よりも高いと、研究者たちが6月21日に発表した。「大卒の男性は脳と脊髄の腫瘍があると診断されるリスクが19%高い」と小児保健センターの科学者であるAmal Khanolkar氏は述べた。女性の場合は、このリスクが23%増加する。「説明が難しい驚くべき結果だった」とKhanolkar氏は語った。脳と脊髄の腫瘍は、急速に成長し、偏頭痛や吐き気、記憶の喪失など深刻な症状を引き起こす。
オランダの科学者たちは6月23日、火星の土に近い土壌で育てられた4種類の野菜と穀物が安全に食べられることを確認したと発表した。その土ですべて育てられたラディッシュや豆、ライ麦、トマトなどの豊富な収穫物は、含まれる重金属類が「危険でないレベル」であることがわかったと、ワーヘニンゲン大学の研究チームは述べた。「この驚くべき結果は、とても有望だ」と上級生物学者のWieger Wamelink氏は語った。NASAは、火星への人類の入植地を設立しようと、今後10年以内に火星への有人飛行を計画しており、同様のプロジェクトをアメリカの億万長者であるイーロン・マスク氏と、ドイツの企業マーズ・ワンも行なおうとしている。
スウェーデンの森にいるヒグマの母親は、乱暴なオスから身を守るために、狩猟者が住む村の近くで子熊を育てる恐怖を克服して、「人間の盾」を活用していると、6月22日に研究者らが発表した。若い母熊のいくつかの個体が、オスの熊が子熊を殺す衝動に駆られてしまう発情期の間、人間の近くで暮らすことを選ぶ。メスは人間の近くで暮らす恐怖に耐え、オスの熊は人間とかなりの距離をとり続ける。発情期が終わると、子熊を連れたメスは、再び人間を避けはじめると、ノルウェー生命科学大学のサム・ステイエルト氏は述べた。
WHO(世界保健機関)のがんを専門とする機関は6月15日、前回の警告とは反対に、コーヒーを飲むことががんを発生させるという決定的な証拠はないと発表した。国際がん研究機関は以前、コーヒーを「発がん性が疑われる」と評価していたが、これを変更した。現在は、最新の評価でコーヒーを飲むことは「発がん性を判断するに十分な証拠はない」と判断した。しかし、同時に、極めて熱い飲み物―約65℃以上―を飲むことは、お湯でも、コーヒーでも、お茶やその他の飲み物でも、食道がんを引き起こす恐れがあることを示唆する、別の科学的な証拠を提示した。
母乳だけで6カ月育った子どもは、小学生になったときに問題行動が少ないことが6月21日に掲載された新しい研究でわかった。南アフリカで行われたこの調査は、1500人以上の子どもを調査し、どのくらいの期間母乳で育てられたかと、7〜11歳での行動障害の兆候との間に強い関連が示された。(WHOが推奨するように)母乳だけを生まれてから6カ月間与えられて育った子どもは、母乳を与えられたのが1カ月以下の子どもよりも、そのような行動障害を示す確率が56%低かったことが、医学誌『PLOS』に掲載された研究で明らかになった。
ドイツのエンジニアは、医療撮影と監視カメラの未来を変えるであろう塩粒1つほどのカメラを作製した。3Dプリンターを用いて、シュツットガルト大学の研究者たちはスリーレンズのカメラを作り、髪の毛2本ほどの幅の光ファイバーの先に搭載した。このような技術は、体内を調べる刺激の極めて少ない内視鏡に活用できるだろうと、エンジニアたちは『ネイチャー フォトニクス』誌で報告した。
3D印刷は、プラスチックや金属、セラミックなどの素材の層を重ねることで3次元の物体を作る。
アトランタで今月初め、カヌー競技のジョー・ヤコビさんの車から盗まれていた1992年オリンピックの金メダルを、6歳の少女が発見して、ヤコビ氏に返されたと6月20日にヤコビさんは語った。
少女は6月19日に、家族と歩いていて雑木林の中でメダルを見つけた。少女の家族は、ヤコビ氏がスペインのバルセロナでの男子2人乗りカヌースラロームの競技で獲得したメダルが近所のレストランの駐車場で盗まれた後に開設したウェブサイトを通じて、ヤコビ氏に連絡をした。
ヤコビ氏は電話インタビューで、そのメダルは見つかったときにベース部分が失われていたが、ほぼ無傷に見えたと語った。
ヤコビ氏(46)は、講演イベントでメダルを展示するので、翌日のアトランタでのテレビ出演のためにメダルを携帯していた。
ヤコビ氏がレストランの店内にいるときに、駐車場で車に乗った3人の男がやって来て(ヤコビ氏の)車の窓を割ったとアトランタ警察は発表している。ヤコビ氏は妻とともに、メダルを取り戻すソーシャルメディア上でのキャンペーンを立ち上げた。
メダルは元の状態に修理することもできるが、ヤコビ氏は盗難と発見の背後にある物語を思い出させるものとして、このままにしておくかもしれないと語った。
今年から週末に決まってするようになったことがあり、楽しんでいる。起きて、朝食を食べ、家事をして、3時間か4時間ほどテレビの前に腰をすえる。だけど、普通の日本のテレビ局をチェックするわけではない。NetflixやHuluなどのビデオストリーミングサービスの番組を見て一日の大部分を過ごしている。
いつもこうだったわけではない。1年前は土曜日が来ると、いつも外へ出かけていた。しかし、その後、妻と私はNetflixとHuluの会員登録に支払いをした。突如、私たちは一見終わりのないように思えるくらい何時間もテレビ番組や映画を見て過ごすようになり、その種類は、古いアニメから比較的新しい映画までさまざまだ。全てがいいわけではない―大部分が優れたエンターテイメントとは言えない。しかし、あまりにもたくさんのものが見られるので、何を見ても夢中になりやすい。恐らくそこで食べることはないであろうと知りながら、気づくと5つ星レストランについてのドキュメンタリーを見ていた。
これはアメリカではよくあることになってきている。こうしたプラットフォームが、ユーザーにコンピュータやテレビでメディアを視聴できるようにしてからというもの、人々はテレビ番組や映画を見まくるようになった。こうしたサービスで登場した新シリーズでさえも、このような視聴形式で放送されるようになり、1シーズン分の全エピソードが一度にアップロードされる。かつては、好きな番組で何が起こるかを見るためには毎週チャンネルを合わせなければならなかった。今では、そうしようと思えば18時間ぶっ続けで見ることもできるのだ。
2日間の休みの最も健康的な過ごし方ではないが、NetflixやHuluを見まくるのにはいくつか明らかな利点がある。見たいものを見たいときに見られるということは、とても便利だ。それに、こうしたストリーミングサービスの多くが、かなり夢中にさせるオリジナルのエンターテイメントを製作し始めている。Netflixの『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』や『ハウス・オブ・カード 野望の階段』は、地上波のテレビで見られるどの番組よりも優れていて、見事に撮影された映像と、スクリーンに釘付にさせる続きが気になるような終わらせ方の連続で作られている。
最近、日本のクリエイターたちは日本のストリーミングコンテンツブームに一役買っている。今シーズンで最も話題になっている番組の1つは、『火花』で、Netflixでしか見ることができない。又吉直樹氏による有名な小説に基づいていて、国内外で注目を集めている。また、これで最後ではない。アマゾンのストリーミングサービスを含め、プログラムが増えることが予想される。
何であれ、番組が出回るようになれば、本当に好きか否かにかかわらず、私はきっと、週末にそれらの番組を見て過ごすだろう。