アンゲラ・メルケル首相は9月25日、ドイツの重要な転機となる選挙の後、「安定した良い」政府を組織することについて、全主要政党と協議すると語り、新興右派勢力を支持する有権者を取り返す努力をすると誓った。
9月24日の選挙では、右翼ポピュリスト政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が100万票をメルケル首相の保守政党から奪い、ヨーロッパ最大の経済(ドイツのこと)を牽引する明確な連立政党がない状態になった。
「私たちはもっとよい結果を期待していた」とメルケル首相は述べた。彼女の「ドイツキリスト教民主同盟」とその姉妹政党であるバイエルン州の「キリスト教社会同盟」はわずか33%の得票で、1949年以来最悪の結果となった。メルケル首相(63)は、勢力のより小さい2つの政党である経済界寄りの「自由民主党」と「緑の党」と協働について予備的協議を模索すると語った。
メルケル首相は、12年の就任期間中8年間連立してきた「ドイツ社会民主党(SDP)」にも接触すると述べた。SDPは20.5%の得票で、野党に転じると宣言した。
今回の投票は、反イスラムのAfDの躍進となり、12.6%の得票で3番目に大きな政党となった。AfDはメルケル首相の移民と難民に関する政策を「追及する」と誓っている。
井口資仁選手にとっておとぎ話のような結末だった。井口選手の引退を前にしたプロとして最後の試合で、この42歳の人(井口選手のこと)はスタンドに打球を叩き込んだ。千葉ロッテマリーンズは9月24日に北海道日本ハムファイターズとホームで試合をし、この2点本塁打で9回裏に同点とした。
マリーンズはその後、延長12回4対3で勝利した。
「ホークスで8年間、メジャーリーグで4年間、マリーンズで9年間プレーしてきました。常に、挑戦者の気持ちでプレーしてきました」と井口選手は、試合後の引退式で語った。
井口選手は日米通算で、2254安打、295本塁打、1222打点で21年間のキャリアを終えた。日本シリーズを3回、ワールドシリーズを2回制覇している。
マリーンズは井口選手に次期監督になるように打診している。報道によると、井口選手はこのオファーを受け入れると見られる。
東京のお台場の臨海地域に9月24日、高さ19.7メートルの巨大な「ユニコーンガンダム」が登場した。多くのアニメファンにとって、これは歓迎すべき光景だった。もともと置かれていた実物大のガンダムは、8年間歩行者の上にそびえ立った後、3月に撤去されていた。
企業スポンサーらは、ユニコーンガンダムが2020年の東京オリンピックを前に多くの観光客を引きつけると期待している。「私は、多くの人々が今日という日が来ることを長い間待っていたことを知っている。私もその1人です」と、9月23日にこの像(ガンダムのこと)のメディア向けの事前公開で前田敏宣氏は語った。前田氏は、このプロジェクトを担当する東京港埠頭で常務取締役を務める。
実物大モデルの近くにある店では、ガンダムのモデルと関連商品だけを販売している。
テレビ番組で、ユニコーンガンダムは「ユニコーンモード」から「デストロイモード」に変形できる様子が映し出された。お台場にあるこのモデルも、ライトアップのショーで同じことができる(変形するということ)。
東京都の小池百合子知事は9月25日、国政政党「希望の党」を立ち上げ、代表を務めると発表した。
小池知事は都知事としての職務を担い続けるが、国政に参加することは首都レベルでの改革を実行する上で役に立つと主張した。
小池知事は、彼女の政党が「オールジャパン」のアプローチを取り、全国から候補者を立てることを示唆した。この政党は、子育て中の家族の支援に焦点を当てるという。
この新党はいろいろな政党の議員の関心を引いている。
千葉地裁は9月22日、東京電力に対し、福島県での原発事故による損害の賠償金を支払うように命じたが、国に対する請求は退けた。
千葉地裁は、2011年の地震と津波で東京電力が運営する原子力発電所の原子炉の炉心が溶融した後、福島県から千葉県に避難した45人の原告のうち42人に3億7600万円の支払いを裁定した。
2013年3月に、原告は東京電力と政府に28億円の賠償を求めて提訴していた。
大手広告会社電通の社長は9月22日、違法な長時間残業を従業員にさせていたことを公判で認めた。
山本敏博社長は、24歳だった元電通社員の高橋まつりさんの自殺をめぐる裁判で出廷した。高橋さんは月に100時間を超える残業をし、職場で嫌がらせも受けていた。高橋さんの死は2016年9月に労働関連の死亡と正式に認定されていた。
検察側は、法律で定められている最大の金額である50万円の罰金の支払いを電通に求めた。
東京の上野動物園の新しいスターは「シャンシャン」と名付けられた。
(誕生から)数ヵ月待ち、記録的な数の名前の提案があった後で、東京都の小池百合子知事は9月25日、日本最古の動物園で6月12日に生まれたメスのジャイアントパンダの子どもの名前を発表した。
「皆さんがパンダのシャンシャンを好きになってくれるよう願う」と小池知事は述べた。パンダの名前は「香り」または「人気」を意味し、公募された名前の提案32万2581件の中の1つだった。中国の慣習では、ジャイアントパンダは生後100日を迎えた後で名付けられる。
中国のインターネット監視機関は、インターネットコンテンツを適切に検閲しなかったとして、テンセント、バイドゥ、ウェイボーを含む国内のトップIT企業数社に最大の処罰を言い渡した。
この処分は、5年に1度開かれる主要な指導者会議である第19回共産党大会を控え、中国が検閲と治安の維持の取り組みを強化する中で出された。
6月に導入された新法の下で、中国政府がIT企業に最大限の罰金を科したのはこれが初めてだ。
イギリスのテリーザ・メイ首相は9月22日、イギリスがEUを離脱した後も、EU単一市場への完全なアクセスを2年間保つ計画を提案した。
しかし、イギリスの財政的義務を満たすため、またEUの市民権を守るためのメイ首相の移行期間の提案は、EUが求めていたものには達しなかった。
EUからのイギリス離脱の交渉をするミシェル・バルニエ氏は、メイ首相の発表を「建設的精神」として褒めたが、さらに詳細を求めた。
メイ首相は企業に安心をもたらし、こう着状態にあるEUとの協議を立て直そうとしている。
今にも起こりそうな噴火を恐れて、インドネシアの観光地バリ島の火山アグン山周辺の地域から57,000人以上が避難したと、9月26日に関係者が発表した。
揺れの頻度の増加は、マグマが今も地表に向かって移動していて、噴火の可能性があることを意味しているかもしれないと、災害を担当する国の報道官は述べた。
地震活動が劇的に増加したことを受けて、アグン山の警戒状況は9月22日に最高レベルに引き上げられた。アグン山が最後に噴火したのは1963年で約1100人が死亡した。
国歌斉唱中にひざまずいたナショナル・フットボール・リーグの選手に対するドナルド・トランプ米大統領の非難は、9月24日に約200人の選手による抗議を引き起こした。
トランプ大統領はツイッターで、国歌斉唱中にひざまずく選手は「アメリカの国旗と国歌を尊重していない」と述べた。
これを受けて、約200人の選手が国歌斉唱中に抗議した。トランプ大統領の発言まで、NFLの選手で国歌斉唱中に抗議する選手は少数だった。この抗議は、警察の少数派の扱いに対して関心を呼び起こすための方法の1つだった。
東芝は9月20日、半導体部門を日米韓連合に2兆4000億円前後で売却することを決定し、長期にわたってパートナー関係にあったウエスタンデジタル社からの対抗入札を拒絶した。東芝は、米系ファンドのベイン・キャピタルがリードするこの連合体(日米韓連合のこと)に東芝メモリー社を売却するこの決定を取締役会で行なった。この連合体には、国が支援する産業革新機構、日本政策投資銀行、韓国の半導体メーカーSKハイニックス、アメリカのテクノロジー企業4社 ― アップル、デル、メモリー製品メーカーのキングストン・テクノロジー社、HDDメーカーのシーゲイト・テクノロジー ― が参画している。
アップル社はスマートフォンの最新モデル「iPhone 8」と「iPhone 8 Plus」を9月22日に日本で発売した。最新モデルではカメラ機能が向上し、ワイヤレス充電が可能になった。その日の朝には熱心な購買客が販売店の外に列を作った。しかし、多くは11月3日に発売予定の新しいフラグシップモデル「iPhone X」を待ち、事前予約は前モデルよりも少なかった。東京の表参道にあるアップルストア前の歩道には、午前8時の開店を前に約60人が並んだ。「旅行に行くときにはいつも動画を撮るので、改良されたカメラを早く試してみたいです」と、サイズが大きい方のモデル「iPhone 8 Plus」を購入した大学生の横山澪さん(21)は語った。
6月末の時点で、家計が保有する金融資産は前年から4.4%増加して1832兆円となったことを、9月20日に日本銀行のデータが示した。この伸びは世界経済が緩やかに拡大する中で、株式などの資産の価値が上がっていることによって高められた。資産種別では、(普通)株式が22.5%増加して191兆円、投資信託は15.6%増加して100兆円だった。現金と預金は、家計の51.6%を占め、2.6%増加して945兆円だった。このデータは、日本銀行による日本政府の国債保有率が全体の40%以上に初めて増加したことも示した。
ドバイは9月25日、アラブ世界を革新でリードするこのアラブ首長国連邦の都市(ドバイのこと)による野心的な計画の下で、世界初となる無人機によるタクシーサービスの試験飛行を開始した。この空飛ぶタクシーはドイツの無人機メーカー「Volocopter」によって開発され、18本のプロペラがついた幅6.7メートルの輪の上に2座席の小さなキャビンが乗っている。ドバイのシェイク・ハムダン・ビン・モハメド皇太子のために行なわれた初めての試験飛行は無人で行なわれた。試験飛行では、このマシンが約200メートル上空に浮いて、アラブ首長国連邦の湾岸沿いに広がる風の強い砂浜の上を5分間旋回した。
アニメ『セーラームーン』が今年で25周年を迎え、東京のおしゃれな街・原宿にセーラームーンのグッズを販売する世界初の常設店が9月23日に開店した。セーラームーンショップはラフォーレビルの中にあり、キーホルダーやスマートフォンケース、本や衣類、アクセサリーに至るまでさまざまなグッズを販売する。この店内だけで販売される他では買えないアイテムも多数あると、この店を経営する東映アニメーションの広報担当者は述べた。すでに同地域で営業している期間限定のカフェなど、セーラームーンの期間限定店は日本でよく見られるが、原宿の店舗は初の常設店だ。
プラダのCEO兼クリエイティブ・ディレクターのミウッチャ・プラダ氏は9月21日、売上ではなく、自身のデザインが女性たちにどうやって強くあり、闘争心を持つかについてのアイディアを提供していることで評価してもらいたいと述べた。「売上で判断しないでもらいたい。これは私の愛するものであり、私の人生、私の仕事ぶりの方がもっと重要だ」とプラダ氏は2018年春夏コレクションを紹介するショーの最後に報道陣に語った。このイタリアのファッションブランド(プラダのこと)は9月に大幅な減益を報告しており、今年前半には収益が5.5%減少した。プラダは現在進行中の同社の再生の完遂には予想以上に時間がかかるだろうと述べている。
サウジアラビアは9月22日、ソーシャルメディア上でやゆを引き起こした、かつての統治者がスターウォーズの登場人物の隣りに座っているコラージュ画像が誤って掲載された学校の教科書を慌てて回収しようとした。
その白黒の画像は、1945年に国連憲章に署名するサウジアラビアの3代目の君主ファイサル国王の横に小さなジェダイ・マスター「ヨーダ」がちょこんと座っている様子を描いている。
この画像は、歴史的な写真にポップカルチャーの象徴を合わせることで有名な26歳のサウジアラビアのアーティスト、アブドラ・アル・シェフリさんによって作られたものだ。
「教育省は不慮の誤りを残念に思う」とサウジアラビアのアフメド・アル・イサ教育相はツイッターで述べた。
アル・イサ教育相は、教育省では教科書の回収と修正版の印刷を開始したと述べ、このミスの原因を明らかにするために法的な委員会が結成されると付け加えた。
アル・シェフリ氏はニューヨーク・タイムズ紙に対し、学校の教科書にこの画像が載っているのを見て驚いたと語った。
アル・シェフリ氏は国王を侮辱するつもりは全くなかったと強調した。
大学生活の楽しみの1つは、学生のクラブに参加することだ。ほとんどのキャンパスには、さまざまな団体があり、学生の社会的、教育的経験を豊かにしている。クラブ活動に参加すれば、関心のあることを追求し、視野を広げ、新しいスキルを開拓したり、新しい友だちを作ったりすることができる。
日本では、大学のクラブ活動は主に3つのタイプに分かれている:野球や剣道、テニスといったスポーツのクラブ;音楽や演劇、美術といった文化系のクラブ;天文学や歴史、法律といった学術的なクラブだ。ほとんどの大学には学生自治会と大学の新聞もある。
海外の大学にもこの3つはそろっているし、さらにまだある。政治、宗教、アイデンティティー、地域社会の活動などに関連するクラブを多数目にすることもよくあるだろう。
アメリカの「ヤング・リパブリカン」のように政党を支持しているクラブもある。他にはアムネスティ・インターナショナルのように人権問題に取り組んでいるものもある。それからイスラム教徒やユダヤ教徒、キリスト教徒といった信仰を持つ学生を支援するものもある。
アイデンティティーに関するクラブは、特定の人種や民族、社会集団に属する学生を集める。これらには、黒人の学生、アジア系の学生、自分をLGBT(性的少数者)と認識する学生たちのためのものがある。地域社会の活動に関連するクラブは、学生が難民に勉強を教えたり、障害を持つ子どもたちの手助けをしたり、環境問題に取り組んだりすることで、社会に貢献できるようにしている。
大学生のとき、私は学生カウンセリングクラブに入っていた。このクラブは、学業に関する問題や、個人的な悩み、金銭面の問題を抱える学生にアドバイスや支援を提供していた。
クラブには私を含めて50人いた。仕事をするための準備として、私たちはプロのソーシャルワーカーとクライシスカウンセラー(危機的状況にある人に対処するカウンセラー)から特別な訓練を受けた。
私たちの仕事は、学生カウンセリングデスクにスタッフとしてつき、クライシス・ホットラインへの電話に応じることから成っていた。デスクを運営するのはかなり楽だった。通常は迷った学生に道を教えたりといった、ささいな問題を解決したりしていた。
ホットラインに応じるのはもっと精神的疲労が大きく、特に深夜はそうだった。電話が鳴ったら、誰がかけてくるか、彼らがどんな問題に直面したのか、分からない。何にでも対処する用意をしていなければならなかった!
恋人や親などとの個人的な悩みを話すために電話をしてくる学生もいた。成績についての不安から電話をかけてくる人もいた。孤独を感じて、誰かと話すためだけに電話をかけてくる人もいた。お金やセックス、薬物に関する助言を求める人までいた。
一番大変な電話は、うつ状態にあったり、自殺を考えていたりする学生からの電話だった。孤立していて、ホームシックにかかり、友人を作ることができない人もいた。授業や宿題、学生生活のストレスに打ちのめされている人もいた。彼らの問題に対処するために、私たちは訓練を受けた全てのことを活用して丁寧に話を聞き、共感を示し、質問をし、別の可能性を提示しなければならなかった。
カウンセリングクラブでのボランティアは、私がコミュニケーション能力を伸ばすのに役立った貴重な経験だった。ストレスの多い現代社会に対処するのに苦労している多くの人々にカウンセリングや支援を提供するのは重要なことだ!