天気がいい日には春の陽気が感じられる季節になりました。今年の桜の開花予想も発表になり、いよいよ春本番といったところ。
ところが!この季節に悩まされるのは花粉症。皆さんいかがですか?僕は4年ほど前から発症しています。先日、花粉症歴20年というツワモノ(?)にお会いしました。でも、その人は長い年月をかけて体質改善に努め、今ではそれほどつらくはないのだそうです。うらやましいけれど、日ごろ不摂生の僕にはとてもまねのできないことだなと思いました。春が来たのはうれしいけど、くしゃみと鼻づまりに悩まされるのは勘弁してほしいなあ・・・・
今回の英語はIn jeopardy。Jeopardyとは「危険」とか「生命が危機におちいっている状態」という意味の単語です。その状態にいるというのがin jeopardyで、つまり「立場や状況が危うい状況にある」という意味になります。
16世紀からチェスで使われ始めたそうで、クィーンがチェックメイトされる危機にさらされている状態を指していたようです。ただ、この時点では負けが決まっているわけでもないので、勝敗の確率が50−50のときにもこのイディオムは使われます。
僕がスポーツライターとしてこの言葉をよく目にするのは、チームのヘッドコーチや監督の進退問題が問われる状況です。日本のプロ野球ではシーズン途中に監督が解雇されることはあまりありませんが、メジャーリーグやNFL、NBAなどでは成績不振のために突然解雇されることは珍しくありません。優勝を期待されていたのに、連敗に次ぐ連敗で監督の首が危ないとき、His status is in jeopardy.などと言い表します。
Inの基本的な意味は「〜の状態にある」ということです。これを覚えておくと、初めて見るイディオムでも意味が分かることも少なくありません。
In jeopardyと似た意味を持つスポーツ用語にin deep waterというものがあります。これも「水に深くもぐった状態」ということから転じて、「非常に苦しい状況」という意味に使われます。
Inにはとても便利な使い方もあります。Are you in? と聞けば「仲間に入る?(参加する?)」という意味になるし、その答としてI'm in.と言えば参加を承諾したことになります。逆に仲間から抜けるときはI'm out.となるわけです。
今年は例年よりも花粉の飛散量が圧倒的に多いのだとか。今春に花粉症デビューした人も周りには少なくありません。今は平気でいられる人も用心に越したことはありません。そう、あなたの健康もいつin jeopardyになるか分からないのですから。
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