ちまたでは来年ドイツで行なわれるサッカーのワールドカップの予選の話題で持ちきりですね。日本は強敵イランに惜敗してしまいましたが、まだまだアジアの最終予選は始まったばかり。今後の日本の活躍に期待したいものです。
今回取り上げるkickoffという言葉は、サッカーファンでなくても一度は耳にしたことがあるでしょう。そして、今まで紹介してきたスポーツ英語の中でも日常生活でもっとも頻繁に使われている言葉でもあります。
Kickoffとは試合の初めに相手陣内にボールをける動作のことを言います。ゴール後に試合を再開するときもやはりkickoffから始ますが、一般的にkickoffというと「試合の始まり」を意味します。
試合の始まりを意味する言葉は競技によって違い、アイスホッケーではface-off、バスケットボールではtip-offなどといいます。野球を始めるときに審判が高らかに宣言するのはplay ballですね。Kickoffが使われるのはサッカーやアメリカンフットボールで、ボールをける動作そのものが試合開始を意味する言葉として使われているところに興味を覚えます。
ここまで書いてくればkickoffが日常生活の中で「物事の始まり」を表す言葉として使われることがお分かりですね。Kickoffは名詞でkick offとすると動詞になります。日常生活では動詞として使用される例の方が多いと思います。
4月1日にはプロ野球のセントラルリーグが開幕します。それをkickoffを使って言い表すと
The Central League kicks off on April 1.
となります。
The Central League's kickoff date is April 1.
とすれば、「セントラルリーグの開幕日は4月1日だ」という意味になります。
startやbeginが動詞で使われているとき、それらはそのままkick offに置き換えられるのだと考えていいでしょう。「野球の話なのになぜkickoffを使うのか」などという堅い話はこの際、抜きにしましょうね(実際にこういう使用例は珍しくありません)。
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