前回に引き続き、メモ2)を文章化します。メモ1)ではDocomoで携帯電話を買い換えるのは高価であり、一時断念したこと。その際にSoftbank社の新サービスを知るようになったことまでを書きました。Softbank社の「ホワイトプラン」というサービスのために僕は今まで検討していなかった携帯電話会社の乗り換えを考えるようになったのでしたね。
メモ2)は会社の乗り換えが得になるかどうかのシミュレーションです。料金のシミュレーションということで数字が多く出てきます。数字は文章に具体的な例を挙げるという役割をもちます。その一方で、あまり多くの数字を出してしまうと文章がわずらわしくなってしまうので注意しましょう。
では、メモ2)の文章化を始めます。
メモ2)電話会社変更の検討:何が必要か→パンフレットの入手 料金体系の研究
現在のDocomoの携帯電話の使用状況(月にどれくらいの料金を払っているか、どれだけの時間通話するのか、パケット料金はいくらか)
Docomoでの使用状況をSoftbankに当てはめた場合は料金で得をするのはどちらか→シミュレーション
「今まで携帯電話の会社を換えるなどということを考えてもいなかった僕は、早速Softbankの携帯電話の情報を集めることにした。まず、携帯電話を扱っているショップに行って機種を物色。最新の機種がDocomoで買い換えるよりも安い値段で入手できるので、新しいもの好きの僕はほとんど『買い換えモード』に入ってしまったのだった。でも、気になるのは月々に支払う料金。そこで、パンフレットを入手して料金のシミュレーションをすることになった。」
上記の文章のふたつ目で僕は体言止めを使っています(「機種を物色。」)。体言止めというのは文章の末尾に「〜だ」とか「〜である」という言葉をあえて使わずに、名詞(もしくは名詞形の動詞)で終えることです。これは、文章の余韻を与えるという効果があり、よく使われる手法です。読者が書き手の文章を身近に感じるという効果もあります。ただし、これはふたつの文章で連続して使ってはいけません。余韻がうるさくなってしまうからです。
上記の例文では4番目の文章で再び体言止めを使っています(「月々に払う料金。」)でも、その間に「入ってしまったのだった。」で終わる文章を挟んでいるために体言止めを使っても文の流れがそれほど違和感のないものと感じられるはずです。こういった、文末の表現にも気を配ることが大切です。
続きを書きます。ここからはいよいよ「料金」という数字が出てきます。貸借対照表のような会計文書で数字の正確さを重視するならば料金の一の位まで書く必要があるのですが、ここでは文章が煩雑になってしまうのであえて省略します。
「まず、現在の自分が支払っている携帯電話の料金を調べてみた。月々に僕が支払っている料金は約4,000円(税抜き。以下同様)。僕が使っているプランの基本料金は4,600円だが、10年以上Docomoを使用しているために複数の割引プランを利用して実際に払っているのは半額の2,300円。残りの1,700円が通話・パケット料金、および留守番電話などのサービス料金ということになる。
Softbankとの比較をするためにひと月の通話時間とパケット使用量を算出する必要がある。料金から逆算するとひと月の通話時間は約80分、パケットは2000バイトということが判った。利用しているプランの通話料金は1分につき36円だが、こちらも割引が適用されて実質的には1分18円相当の計算になっていた。
これをSoftbankの料金体系に当てはめてみる。基本料金が月980円のホワイトプランを利用すると仮定する。同プランでは同じSoftbankの電話同士なら午前1時から午後9時までは無料。それ以外の時間帯は1分40円という設定になっている。Softbank以外の携帯電話とは終日1分40円である。ホワイトプランなので長期利用の割引はない。
僕の周りではSoftbankユーザーはそれほどいないので、一律1分40円でシミュレーションすることにする。パケット料金は1パケットにつき0.2円で計算する。そうすると、僕の月々の通話料とパケット料金の合計額は40円×80分+0.2円×2000=3,600円。これに基本料金を加えると4,580円となり、なんとDocomoよりも割高になることがわかった。」
ここまでがメモ2)の文章化です。ここで僕の携帯電話買い換え計画は一旦振り出しに戻ることになります。この続きは次回に見ていきましょう
次回予告:メモを文章化する その3
次回は残りの部分を一気に文章化しましょう。文章は携帯電話を買い換えたいと思ったきっかけからシミュレーションまで流れてきました。ここから、今まで話題に出ていなかったauの携帯電話に買い換えるまでの経緯を文章で表現していきます。
|