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新聞記者の素顔

By Yukiko Ohmura / 大村 由紀子

このセクションでは 「ジャパンタイムズの記者たち」と「彼らの書いた記事」を紹介します。記事を書いた時のエピソードや、オフィスで一緒に働いている同僚しか知らない素顔もご覧いただけます。

(この連載は2004年に掲載されたものです)

Vol. 8 : Scribe Setsuko (2004年4月12日掲載)

Writer's Biography
神谷 説子

三重県育ち。父親の仕事の関係で7歳から1年間のみアメリカのペンシルバニア州フィラデルフィアで過ごす。中学、高校生時代は熱心なST読者だった。東京大学文学部および教養学部卒業後、ジャパンタイムズに記者として入社。報道部にて法務省・裁判所、民間ビジネス(自動車業界など)を担当した後、1年半前に学芸部に異動。日曜日の企画特集ページTimeout向けを中心に、大豆イソフラボンからホストクラブまで様々なネタを取材中(執筆当時)。

My Article

思い出の記事:「藤原紀香が伝えるアフガニスタン人たちの苦難」
"Celebrity spotlights Afghan hardships "

(2002年12月3日付ジャパンタイムズより)

Behind The Scene * 思い出の記事執筆時のエピソードを記者が語ります。

[ジャパンタイムズ・学芸部記者]神谷説子談

この藤原紀香さんの写真展に関わっている人たちはみんなボランティアだったのですが、その中に偶然私の友人がいて、その人からインタビューを持ちかけられました。

911の衝撃の後、テロはもちろん許せなくても、それからアフガニスタンで報復攻撃が行なわれたこと、そしてその後のイラク戦争への流れの中で、有名人が戦争に反対する声をあげていることに注目していました。もともと海外の芸能人は、わりと社会問題に対してアウトスポークンだし行動する人がいるけれど、日本はそういう芸能人が少ないと思う。

そんな中で藤原さんがまだ危険の続くアフガニスタンへどんな思いでいったのかを聞きたいと思いました。

ミーハーで申し訳ないですが、正直言って「藤原紀香に生で話が聞ける!」といううれしさもありましたよ。でも彼女に実際に会って話を聞いた後は、彼女の人間としてのすばらしさにびっくり、というか、本当に心を打たれました。

インタビューの時に彼女に「日本の若い芸能人で自分の影響力を理解した上でこういう行動ができる人はあまりいないと思うのですがどうですか」と聞いたんです。そしたら彼女は「最初は周囲から、こういうことをやるとバッシングを受けるからやめた方がいいと言われたけれど、でもそんなこと気にしていたら何もできない、自分がやるべきことをやりたいと思った」と言っていました。

ものすごい行動力だなと思ったと同時に、私は自分が恥ずかしいと思いました。本当なら自分たちニュースメディアの人間の仕事なわけじゃないですか。でも私は自分がリスクを冒してアフガニスタンへ行くことを考えたことがなかったから。

しかもアフガンの話をしだすと止まらないんですよ、本当に熱心に体験を語ってくださって。取材時間を過ぎちゃって周りの人たちがちょっと時間を気にし始めているのに「全然平気です、何でも聞いてください」って、子供たちの話や地雷の話などどんどん続けて話してくれて。

日本にも彼女のように問題意識に基づいて動ける若い芸能人がいるんだなって分かってうれしかったですし、彼女の人間としてのかっこよさ、素晴らしさを発見できた30分でした。男前、と言ったらちょっと失礼かもしれませんが、本当に勇気のある素敵な女性で私も非常にいい勉強になったインタビューでした。

Inside Out * 記者の隠された一面をご紹介します!

日々の日常で遭遇した面白いことや、不思議に思ったこと、疑問に感じたとを逃すことなく吸収し取材ネタにしてしまう新聞記者'せっちゃん'の原点は三重県に住むST購読者の中学生だった。このコーナーでは彼女の記者への道のりをかいつまんで紹介します。これであなたも英文記者!(どっかで聞いたことがあるようなタイトルだ・・・)

ターニングポイントPartI: 中、高はずっとSTを購読していたせっちゃん。高校生の時、STのスピーチコンテスト(優勝者にはスポンサーのミノルタカメラからカメラ贈呈、さらに日本代表として渡米し、他国の代表者たちと共に「国際リーダーセミナー」に参加できる特典が!)に応募する。STのプレゼント応募などには普段から結構頻繁に葉書を出していた彼女、このコンテストも「もし優勝したらカメラもらえるじゃん!アメリカに行けるんじゃん!友達も増えるかも!」という軽い下心から応募したのであった・・・ が!!環境問題を訴えたスピーチで見事に優勝を勝ち取った!このコンテスト優勝がせっちゃんの記者物語の始まりであった。続く。

ターニングポイントPartII:いざアメリカはミネソタ州大に到着、他国からの「国際セミナー」参加者たちと交流を深めるせっちゃん。話すのが大好きな彼女は、意外と日本のことをみんな知らないんだなと気付き、「もっと自分の国のことを教えたい」と奮起。そんな中、イラクがクウェートに侵攻。そのニュースを地元の新聞社見学で知る。その直後、共にセミナーに参加していたアメリカ人の学生たちが「今アメリカがとるべき行動は?」などと議論をする中、「クウェートって・・・何?!てか何処?!」といった状態のせっちゃんは議論に参加できなかった。この時の悔しい経験から、彼女は新聞をしっかりと読むようになる。と同時に、彼女が一人一人に日本について話すより、「より早くより多くの人に情報を伝えられる」新聞・テレビの魅力に気付いたのであった。続く。

ターニングポイントPartIII:大学入学後、彼女のマスメディアへの関心は、より加速する。専攻とは別の「社会情報研究所」なる組織でも講義に参加。そこでは多種多様なメディア関係者が毎回大学に来て「新聞とは?番組編成とは?記事の執筆とは?」といったテーマで講義をしてくれた。彼らの話を聞くにつれ「やっぱりこういう世界で仕事をしたい!」と再確認したせっちゃん。そのころは、まだ英語での報道は特に意識していなかった・・・が!!ここで運命の(?)出会いが。ロイター通信社の人が講義に来た時にインターンを募集、彼女はすぐさま立候補する。インターンの期間中彼女は現場の仕事を体験し、「英語で発信する方が読む人が多いかも」と思うようになり、その方面での就職を心に決めたのであった。JTに就職後も、その強い志で、浄土真宗のお弁当屋さんから社民党の屋上にいる養蜂職人まで、ありとあらゆるネタを取材する熱い記者として活躍中である。

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