Writer's Biography
ジ ョン メイラム
1972年カナダのオンタリオ州キングストン生まれ。二歳の時に南アフリカに移住。グラハムズタウンのローズ大学でジャーナリズムを勉強し、卒業後ギリシャ、イギリス、香港と放浪の旅を続けたのち日本にたどり着く。アサヒ・イブニング・ニュース(現ヘラルド朝日)を経て1997年にジャパンタイムズ入社。運動部記者・編集者としてさまざまなスポーツの記事を執筆している(執筆当時)。専門はサッカー。
My Article
思い出の記事:「ブラジルがワールドカップ五度目の優勝」
"Brazilians samba to fifth World Cup"
(2002年7月1日付ジャパンタイムズより)
Behind The Scene * 思い出の記事執筆時のエピソードを記者が語ります。
[ジャパンタイムズ・運動部記者]ジョン・メイラム談
世界で一番でかいスポーツイベントといえば、もちろんサッカーのワールドカップ!! その決勝の取材ができるなんて、一生に一度の出来事かもしれないわけだから、大変だったけど、ものすごくやりがいがあったよ。
もちろん、おれはサッカーが大好きだから、ビール片手に皆でわいわいやりながらワールドカップの試合を見ても、それはそれで楽しかっただろうけど、やっぱり、そのとき現場にいて、実物を取材したってことの方が貴重な体験だからね。試合内容も素晴らしくてよかったよ。
ほかの試合の取材と違って、特に大変だったこととかはなかったんだけど、締め切りの関係で、まともに記事を書く時間が30分ぐらいしかなかったのは、結構厳しかったかな。もちろん試合中も書きまくってたんだけど、それでも最後の仕上げの時間には大慌てになった。
あの大会中は日本全国を駆け回って15の試合を取材することができたんだけど、やっぱり一番印象に残っているのは、イングランドのファンが予想に反してものすごく大人しかったってことかな。おれも周りの警備の人たちも、あれには肩透かしを食らったよ。
とにかく何事もなく終わって、みんな楽しい思いができて、本当にいいワールドカップだったよね。
Inside Out * 記者の隠された一面をご紹介します!
お茶目で明るくて何事も前向きなジョンは、後ろを振り返らず絶えず先を見つめる、精神年齢17歳の南アフリカ人サーファー。ここでは、ジョンがこれまでに体験したハチャメチャエピソードのほんの一部を紹介します。
南国リゾートで休暇中PartI: 休暇が終わるまでに一回は崖から海に飛び込んでやろうと思っていた、というジョン。だがなかなか実行できず、とうとう休暇最後の日、「じゃあ、ここでいいや」と適当な崖から勢いよく頭からダイブ。ところが、そこはなんと深さが2メートルほどしかなかった! とっさに手をだして頭は防御できたものの、手は岩肌でズダボロに切り裂かれ、大怪我をした・・・・って、げらげら笑いながらする話じゃないぞ、ジョン! マジ危険だから!! 良い子は真似しないように。 。
南国リゾートで休暇中PartII:「面倒くさい」と休暇中ずっと街を裸足で歩き回っていたというジョン、帰りの飛行機の中で異常に片足の裏がかゆかったそうな。数日後もかゆみが止まらず、足の裏を見ると赤い点が皮膚の下にできていた。日が経つにつれその点はどんどん線のように伸びていき、心配になったジョンは病院へ。その正体はなんと、寄生虫! 皮膚の下で虫を育ててしまっていた・・・。「でさぁ、検査、検査って医者が日本語で言ってたんだけど、おれ、そのころ日本語分からなくって、それが"cancer"(癌)って聞こえて、マジビビったんだよね。いや〜、癌じゃなくてよかった」・・・って、虫でも十分やばいぞ、ジョン! 良い子は決して真似しないように!
南国リゾートで休暇中PartIII:何百人もの人たちで賑わうビーチでの年越しパーティーで、ジョンはしこたま飲んで深夜(朝方?)酔いつぶれてしまった。ふと、雨が顔に当たっているのに気づいて目を覚ますと、すでに夕方で、周りには人っ子一人いなかった。そして、雨だと思っていたのは実は犬の小便・・・。「でもさあ、助かったよ、あそこで犬に小便かけられていなかったら、ずっとそこで寝たままだっただろ? 日焼けで顔もぼろぼろになっていたし、よかったよ〜。」・・・良い子は犬に顔に小便かけられて「よかった」と言うような大人にならないように!! |