Writer's Biography
大門 小百合
高校時代、米ペンシルバニア州の私立パーキオメン高校に2年間留学。上智大学在学中ニュージーランドのオークランド大学に1年間留学。上智大学比較文化学科卒業後、ジャパンタイムズに就職し、政治、経済、産業の記者を経て編集デスクとなる。 ハーバード大学のジャーナリストプログラムに合格し、2000年9月から1年間、世界各国から集まったジャーナリストたちと学ぶ。その後日本に帰国し、ジャパンタイムズに復帰。夫である田中宇(さかい)氏は国際ジャーナリストでインターネットでも活躍中。著書に『ハーバードで語られる世界戦略』(光文社新書)がある。
My Article
思い出の記事:「低迷する社民党」
"SDP, now merely an also-ran, has no one to blame but itself"
(2002年12月11日付ジャパンタイムズより)
Behind The Scene * 思い出の記事執筆時のエピソードを記者が語ります。
[ジャパンタイムズ・報道部長]大門 小百合 談
とにかく、報道部のデスクをやりながら執筆しなければいけなかったので、時間の工面が大変でした。当時社民党の幹事長だった福島瑞穂さんがやっとつかまって、小1時間ぐらいお茶しながら話をしてたら途中で「うちの党の悪いところはなんでしょうねぇ?」なんて逆取材されちゃったりして(笑)。
で、党の衰退の分析話などだれに聞けばいいかって党の人たちに聞いて回ったところ、伊藤茂さんっていう、ずっと社会党のキーメンバーで衆議院議員だった方がいいって話になって。でもその人が入院中で。でもどうしてもベテランの意見が聞きたくて、結局入院先の病院に押しかけちゃった。
次の日に病院に行ったんだけど30分ぐらいしか話ができなくてまた次の日もお邪魔することになって。でもその日は夜番デスクだったから「今日ちょっと30分ぐらい遅れます〜」って昼のデスクに謝り通してなんとか取材にこぎつけたの。
でね、お話も一通り聞いて最後のほうで雑談みたいな感じで「やっぱり党首のリーダーシップってのが・・」って話をしていたまさにその瞬間、病室のドアがガラッと開いて、「あら〜元気そうね〜」って入ってきたのがなんとその党首・土井たか子さんだったのよ〜!!SPを従えて! もう私、びっくりしちゃって、思わず笑い出しそうになっちゃって。だって、噂をすればなんとやらそのまんまなんだもん!(笑) そのあと? 急いで帰ったわよ。
とにかくこのときは、私の無謀なドタバタな取材攻勢にみんな本当によく付き合ってくれて、時間が押していた中、すごくいい記事が書けたと思いました。取材の工面が大変だったけど、どうしても駆け出しのころ、お世話になった人たちのことを書きたいって一心で取材したのよ。結構エキサイティングな取材でした。
Inside Out * 記者の隠された一面をご紹介します!
見た目も性格も天然プリチーお嬢様の大門さんであるが、もちろん、やるときにはビシッとやる、しっかりさんである。「とにかくやさしくて頼れるデスクです。ネタ切れのときもやさしくサポートしてくれます」と報道部記者は言う。ここでは、仕事とは離れた、天プリ大門小百合の世界をほんの少し紹介します。
天プリの法則その1:ご飯は旦那が炊く。 本人いわく、「私まじめにお米をとげないのよ」とのこと。だから、家での飯炊き係りは、ご主人である国際ジャーナリストの田中宇(さかい)氏になっているらしい。「朝生」で拳を振り上げ激論を繰り出すハードスタンス国際政治評論家も大門さんにはやさしいのである。なんでも、宇氏は、イメージ的には「ご飯ですよ〜って鍋をお玉でたたきながら号令をかけてくれる感じ」なんだそうだ(笑)(本人談です。宇氏、苦情は販売部にお寄せください)。
天プリの法則その2:貢がれるのが基本。・・・まあ、そのままなのだが、本人いわく「彼氏なんて物を買ってもらうために付き合うようなもんだよね」とのこと。(あくまで本人談です。宇氏、苦情は販売部にお寄せください)。そして、そんな大門さんに某大物政治家も夢中(?)だ。そりゃあ、こんな天然ちゃんには寿司もおごっちゃいますよね、橋龍さん!
天プリの法則その3:ノリが命。周りの記者たちには、仕事の出来ることもさることながら、「ノリがすごくいい」ことでも人気がある。仕事中、ある記者の誕生日を祝って、記者有志が頭に紙の王冠を被っていたところ、デスクの大門さんが出社。一同を見るやいなや、「なにそれ〜!! えーっ、ちょっとカワイイじゃん! 私のはないの? ほしい〜!!」と、王冠をかぶり、ノリノリで写真も撮ってもらっていた。怒られると思っていた周りの記者たちは微妙に反応に困ったらしい。 |