週刊STオンラインの読者の皆様、新年、あけましておめでとうございます! Long time no see! (すっかり、ご無沙汰しております!) ちょびつき留学日記の石黒加奈です。この[留学を考える編]でも、留学や英語学習などのテーマについて、皆さんと一緒に楽しく考えていければと思っています。どうぞ、よろしくお願いいたします。
さて、石黒加奈もアメリカの大学を23歳で卒業してから13年もの時が経ってしまい、昨年はまたまた年女をやっておりました。1日中コンピュータの前で座っている仕事をしている上、腹筋・背筋をまったく鍛えていないせいで28歳を過ぎた頃から腰痛などに悩まされ・・・(涙)。35歳を過ぎてからは、いきなりひどいギックリ腰になったりと、さらなるダメージを受けております。
相変わらずの困った生活を送っている筆者ですが、やはりこの年になればこそ分かる、留学の意味や価値というのもあるなぁ、としみじみ感じる今日この頃。
というもの、先日、昨年ワシントンポストに掲載された記事を読みかえしていたら、他のアジアからの学生が増える中、日本人の米大学学部への留学生数が2000年から52%も落ちたことを知ったからです。
米国の国際教育協会(IIE)によると、日本は1995〜96年にはアジアの主要5カ国(日本、中国、インド、韓国、台湾)の中で最多の留学生を米国に送り込んでいたのですが、2009年にはインド、中国からの留学生はそれぞれ10万人前後で韓国の7万人がこれに続く中、日本からの留学生は3万人に満たない数だったというのです。
思い出してみれば、1996年は私がアメリカの大学を卒業する1年前のことです。当時は、たしかに他のアジアの国の学生より日本人留学生の方が多かったように思いますし、全校生徒400人前後の東海岸の高校を卒業した年には日本人留学生は男子3人、女子は私を含めて6人もいました。
もちろん、日本が嫌いで飛び出してきた学生もいたし、幼いころからインターナショナル・スクールで英語をちゃんと勉強してきて、いろいろな意味で用意周到な学生もいて、バックグランドは様々。でも、みんなが、それぞれの物差しで留学に価値を見いだしていたし、英語を学ぶ意味を考えていたような気がします。
本シリーズの高校編を見ていただければ分かる通り、私にとって留学は、辛いことの多い、孤独感に苛まれる日々でした。でも、高校・大学の7年間をアメリカで過ごし、アメリカで教育を受けたことは、時が経てばたつほど自分の中で大きな存在になってきました。
少しでも英語が自由に使えたと思う瞬間や、古い友だちとスカイプして涙を流すほど笑わせてもらうとき、やっぱり自分にとって留学はかけがえのないものだと確信するのです。
Part 2 につづく
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