社外の方とお仕事をさせていただくと、時々、「ジャパンタイムズさんって、会社の中に赤いカーペットが敷いてあって、食堂では『お肉の焼き具合は?ミディアム?それともウェル・ダンでございますか?』とか、言ってそうですよね?」なんていう、とてつもないコメントを頂戴するんです(爆)。
もしかすると、世間の人がジャパンタイムズに対して持っていると幻想と、現実とでは、「ぺ・ヨンジュン」と「かとちゃん(・ペ)」ぐらい違っているんじゃないだろうか、と思うことがあります(笑)。
まず、私が所属している電子メディア局は、女性が圧倒的に多いので、"Elegant and graceful"(優美で上品)を局の目標にしているんですが、男性陣はぜんぜん納得がいっていないらしく、「石黒さん、今日のお弁当は、焼きそばとカツどんですか?"Elegant and Graceful"なメニューですね」 とか嫌味を言っています。SEのNさんは、すきを狙って私のコンピュータのパスワードを"Miss Elegant"とかにして楽しんでいます。
台風で電車も止まっているような日に、サイトを更新すべく、万難を排して出勤した、けなげなジャージ姿の私を見て、
"You look awfully stylish today. You started a new job or something?"
(あら、今日はずいぶん素敵ないでたちね。仕事変えた?)
なんていう、会話も繰り広げられております。
要するに、電子メディア局は、まったくもってお洒落な職場ではないんです。シフトもバラバラ、国民の祭日もない。いつ重大なニュースが入るか分からないので、とりあえず持ち場で待機、という具合。"Elegant and Graceful"というよりは「気合と根性」という雰囲気が漂っているくらい。
女性誌などを見ると、「トレンチ・コートにジャパンタイムズを小脇に抱えている男性には、要注意。キザな奴が多い」なんて書いてありますけど、そんなキザな男性社員は、とりあえず、私の周りにはいないです(笑)。
少数派の男性陣も体育会系(?)と言われている人が多くて、大学時代にラグビー部で肩を痛めたKさんが「いや〜、今朝、目覚まし止めようとして手のばしたら、肩がはずれました〜」
とか、ニコニコして出社くるんですよ…。ははは(←乾いた笑い)。
それにしても、また台風のシーズンがやって来ました。今年は選挙もあるので、ジャパンタイムズ電子メディア局の局員は、夏休みも取れないまま、マスマス忙しくなりそうです(涙)。
山手線の始発や終電で、ジャージを着た「体育会系」で、手が新聞のインクでマダラになっている若者を見つけたら、気軽に声をかけてやってくださいね。きっと、電子メディアのスタッフだと思いますので。
でも、ジャパンタイムズは手に持っていないかもしれません。赤いカーペットが敷かれていて、高級レストランのような社員食堂があるという(?)会社の「イメージ」を壊さないように、気を遣っているんです。なんて忠誠心溢れる社員なんだ…(苦笑)
つづく
|