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「ちょびつき留学英語日記」好評発売中!
未知の世界に飛び込んで、文化的背景の異なる人々と出会い、いつかその人たちのことを書いてみたい——。幼いころからそんな夢を抱いていた著者が、16歳で単身アメリカの高校へ留学。英語がほとんど通じず苦労したり、文化の違いにショックを受けつつも、さまざまな人に助けられながら卒業するまでの3年間をユーモラスにつづった青春記。

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留学日記[作家編]

By Kana Ishiguro / 石黒 加奈

16歳で単身アメリカ留学。コロンビア大学卒業生石黒加奈が、留学生活、ジャパンタイムズ電子メディア局部長を経て作家生活をスタート!子どものころからの夢だった『物書き』の日々を書いた「ちょびつき」留学日記・作家生活編
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Kana Ishiguro / 石黒 加奈

Vol. 11 : オーストラリアからの交換留学生が来る!の巻

今週末から、わが家にはメルボルンからの交換留学生がホームステイしています。ステファニー(15歳)、ジャナ(18歳)、ダニエル(18歳)の3人の女の子です。みんな本国で乗馬を習っているのですが、今回は日本でも馬術にチャレンジしたり、観光したりするそうです。

全豪オープン2007でシャラポワ選手もビックリするほど暑い真夏のオーストラリアから、雪の積もる八ヶ岳山麓に来た彼女たち。きっと寒くてたまらないだろうと思っていたら

「スキーに行きたい!」

とか、

「雪なんて、素敵〜!」

ときたから、さすが、平均年齢が私の約半分の若さ!と感心。

3人とも、金髪で青い目をしていたので

「いや〜、みんなそっくりだな〜(苦笑)。え〜と、どれどれ…青いセーターがジャナで、ポニー・テールがステファニーで…」

とメモするお父さん。午後の乗馬のレッスンで、乗馬服に着替えたり、ヘルメットをかぶったら、どうやって見分けるつもりだろうか?と素朴な疑問が頭をよぎってしまいました。

到着してすぐお昼になったのですが、わが家のメニューは今日も、いつもと同じカレーライス。日常的な日本を体験してもらうためには、これが1番!と両親は自信満々です。ちょうど故郷のお母様に無事についたことを知らせる電話をかけていたジャナは、

「何を食べているの?」と聞かれたようで、「カレーライス」と返事しています。ジャナの持つ受話器からは、なぜか、お母様の豪快な爆笑が!?

"This is one of the most popular dishes in Japan."
(日本では、カレーライスはとっても人気があるのよ)

と通訳のヤスコさんが説明すると、

"Do we eat this with chopsticks?"
(あの〜、おはしで食べるんですか、これ?)

と、ステファニーが目を点にしています。

ときに、彼女がこの間ニュージーランドに行ったときは、自国に電話しようとしたけれど、国番号を押すのを忘れ、ご両親の家は3時間ものあいだ話し中のような状態になってしまったとか(彼女が言うには、国番号を押すのを忘れると、話し中と同じような状態になるそうです)。

「さすがに『これは、なにかが違う?』って思ったんですよね〜」

とニコニコしています。

そんなステファニーちゃん、今日は、国外からかけるときは押してはいけない電話番号の頭のゼロを押して、

"Oh, it's engaged."
(あ、今日も話し中だ!)

…この日本の地でも、ふたたび同じような過ちをおかしている15歳なのでありました。

これが頂いたメモ帳の表紙です。何に見えますか?(苦笑)
電話をかけ終えた彼女たちに、自称インターナショナルの父が流ちょうな英語で

「日本では、みんな、どんなところへ行ってみたいんだい?」

と聞くと、3人全員に

"Pardon?"
(今なんとおっしゃいましたか?)

と、聞き直されています(笑)。ききき。

通訳のヤスコさんが間に入ってくれて、やっと質問の意味が分かった女の子たちは

"We want to go clubbing."
(クラブに行きたい!)

と、満面の笑み。

間髪入れず

「どこの乗馬クラブ?」

と質問する馬術家の父…。

苦労の耐えない通訳のヤスコさんが

「いや〜、石黒さん。乗馬クラブのクラブじゃなくて、ディスコのことですよ…」

とフォロー。英語だけでなく、ジェネレーション・ギャップの問題も解決しなければならないから、たいへんです。

数日間の楽しいホームステイの最終日、彼女たちはオーストラリアから持ってきてくれた山のようなお土産を私たち一人ひとりに手渡してくれました。私は、恐竜の絵がついているnotepad (メモ帳)と、手作りの石けんと、白のスウェードのお財布をもらいました。

"I love dinosaurs! How did you know? Thanks so much!"
(私、恐竜が大好きなのよ〜。どうして分かったの?ほんとうに、どうもありがとう!)

と、大喜びにする私に

"Actually, that's a kangaroo."
(あの〜、それカンガルーです…)

との鋭い指摘が!?

「そうですよね〜(冷や汗)。『オーストラリア』のお土産ですものね〜。ほほほ〜」

と、己の留学をほうふつとさせるひとときでありました。

つづく

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