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「ちょびつき留学英語日記」好評発売中!
未知の世界に飛び込んで、文化的背景の異なる人々と出会い、いつかその人たちのことを書いてみたい——。幼いころからそんな夢を抱いていた著者が、16歳で単身アメリカの高校へ留学。英語がほとんど通じず苦労したり、文化の違いにショックを受けつつも、さまざまな人に助けられながら卒業するまでの3年間をユーモラスにつづった青春記。

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留学日記[作家編]

By Kana Ishiguro / 石黒 加奈

16歳で単身アメリカ留学。コロンビア大学卒業生石黒加奈が、留学生活、ジャパンタイムズ電子メディア局部長を経て作家生活をスタート!子どものころからの夢だった『物書き』の日々を書いた「ちょびつき」留学日記・作家生活編
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Kana Ishiguro / 石黒 加奈

Vol. 25 : 読書の夏(?)の巻

読書といえば「秋の夜長に…」というのが定番ですが、こうも暑い日が続くと、思わず家にこもって本を読む時間が長くなってしまいます。

まだ学生だったころは、夏休みでも単位取得のため文学のクラスを取っていて、

"Gosh, I just wish there were a day that I didn't have to read!"
(1日でもいいから、本を読まないでいい日があったらな〜)

などとぼやいておりましたが、いざ義務でなくなると読書もなかなか楽しいものです。

難しい日本語の本を読んでいて漢字が読めなかったりすると、なんとなくa sense of guilt(このぐらい読めないと〜という罪悪感)や irritation/frustration(いらだち/落胆)みたいなものを感じたりすることがあるのですが、英語の本を読んでいて分からない言葉があっても、

"Here we go again. Let's look it up (in the dictionary)!"
(また、分からない単語だ〜。(辞書で)調べてみよう〜)

ぐらいの、のんきな気持ちにしかならないのは、自分でもとても不思議です。

ついでに、新しい英単語を勉強すると、試しにすぐ使ってみたくなります。うまく使えたときは、観葉植物を大きな鉢に植え替えたり、足が届かないぐらい深いプールで泳いだりしたときのような達成感があります。

そこで、「今年の夏こそは、英語の本を1冊、読破するぞ!」と決心している読者の方に、オススメの本をご紹介したいと思います。

まずは、夏といえばadventure(冒険)について書かかれたものなんかを読むのが好きです。

"The Adventures of Tom Sawyer" by Mark Twain(『トム・ソーヤの冒険』マーク・トウェイン著)

"The Adventures of Sherlock Holmes" by Arthur Conan Doyle(『シャーロック・ホームズの冒険』アーサー・コナン・ドイル著)

"The Story of Doctor Dolittle" by Hugh John Lofting(『ドリトル先生物語』ヒュー・ジョン・ロフティング著)

の3作は、どれを読んでもcompelling (ページがどんどんすすむよう) な作品だと思います。

Mark Twain はペンネームですが (本名はSamuel Langhorne Clemens)、これにはちょっとした由来があるんですよ。

ミシシッピー川では、川を渡る蒸気船の船底が、水面下に隠れていて見えない岩にぶつからないようにするために、水先案内人に掛け声をかける習慣がありました。"mark twain" または、"by the mark, twain" と言えば、"safe water" (蒸気船が座礁せず安全に通航できる限界の浅さ) のことを意味していたんですね。マーク・トウェインは、昔ミシシッピー川で水先案内人をしていたことから、このペンネームをつけたそうです。

マーク・トウェイン氏の作品は、ペンネームだけでなく、内容もユーモアいっぱいですので乞う、ご期待!

それから「やっぱり恋愛的要素がないとね〜」という方には、

"Laughing Boy" by Oliver Lafarge(『ラフィング・ボーイ』オリバー・ラファージ著)

"Daisy Miller" by Henry James(『デイジー・ミラー』ヘンリー・ジェイムズ著)

"Laughing Boy" は、Pulitzer Prize for the Novel(ピュリッツァー賞)も受賞した、読み応えのある作品です。高校生のとき夏休みの宿題で出たのですが、学校が始まってから、それが宿題であったことを知ったちょびつき筆者。かなりcritical (危機的)な状況だったのですが、本の内容の興味深さに助けられました。先が気になって徹夜で読み続けた結果、締め切りになんとか間に合うように読破し、predicament(窮地)を脱したのでありました(苦笑)。

「少し読みやすいものを…」という方には、

"Daddy-Long-Legs" by Jean Webster(『足長おじさん』ジーン・ウェブスター著)

Jean Websterは、上記で紹介させていただいた Twain氏の姪御さんなんですよ。

逆に「難しくて、達成感のあるものがいい!」という方には、

"Ulysses" by James Joyce(『ユリシーズ』ジェームズ・ジョイス著)

がお薦め。

大学生のころ、夏のセミナーで2回ほど読まされたことがあります。冷や汗をかいてしまうほどの難しさで、お化け屋敷ばりのスリルを味わうことができました。このときは、同じようにアメリカで夏休みを過ごしていた弟も動員し、annotation(注釈)の方を読んでもらい、食事のときに要約してもらったほどの大作でありました。

「毎日、暑いね〜」と、メールで文句を言ってくる英語学習友達がいたら、ぜひ、この一冊を薦めてみてください。「涼しくなりました…(号泣)」という返事がくること間違いなしですよ〜(笑)。

つづく

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