皆さんは、英語でお友達にお便りやメールを書くことがありますか?私は、中学生のころから stationery(便せん、書簡紙) を集めるのが趣味ですし、お便りを書くのは大好きですが、それでも連載の締切りが近づいてきたり、仕事が忙しくなったりすると、長い返事を書こうと思った相手ほど、返信するのに時間がかかってしまいます。
最近では通っていたアメリカの高校や大学の同窓会のデータベースがとっても充実しているので、親しかったお友達と疎遠になるということはまずありませんが、寮のルームメイトのように、毎日、延々と話をしたような相手でも、何か特別な出来事がないと、文字にして伝える機会がなくなってしまったような気がします。
ところが数日前、大学のルームメイトから面白いメールがきました。私一人に宛てたメールでなく、BCC(blind carbon copy)で何人かのお友達に送っているよう…。近況報告が冒頭に数行書いてあるのですが、その後は、a list of questions(質問の一覧)があって、50問ほどある質問の下には、それぞれ自分の答えが書いてあります。すべて読み終わったら「私の書いた答えをdelete(削除)して、自分の答えを書いて返信してね?」とのこと。
質問の種類としては、"What was the last thing you ate?"(最後に食べたものは何?)とか、"Who was the last person you talked to on the phone?"(最後に電話で話をした人は誰?)といった、ありふれた日常について、また"Favorite food?"(一番好きな食べ物は?)、"Favorite color?"(一番好きな色は?)、"Favorite smell?"(一番好きな香りは?)など、お友だちに関して知っていそうで知らないpreferences(好み)について、そして"If you were another person, would you be friends with you?"(もしあなたが、あなた以外の人だったら、あなた自身とお友達になりたいですか?)、"Do you think you are strong?"(自分で自分のことを強い人間だと思いますか?)といった、少しつっこんだものなど、さまざまです。
ワークショップなどで、初対面の人と打ち解けて話ができるように『エンカウンター』などの名前で行なわれるエクササイズに、これに近いものがありますが、親しい人同士でやると、また別の意味で楽しいものです。特に私の場合は、英語がよくできない時代にお友達になった人もいるので、今改めて、こういった形で話をしてみると、いろいろな再発見があったりするからです。
元ルームメイトの回答を見るのも愉快でしたが、自分の回答を書いて返信するのも面白かったです。また、彼女のアドレスだけでなくBCCに、しばらく話をしていないお友達のメールアドレスを加えて送信したところ、翌朝にはバラエティーに富んだ a list of answers(回答の一覧)を見ることまでできました。
私はa sense of humor(ユーモアのセンス)に欠けるので、ただただ真面目にそういった質問に答えていたのですが、中には冗談ばかり書いているお友達もいて、「そういう回答の仕方もあったのか!」と、つい、自分の回答を書き直したくなってしまいました(苦笑)。
いずれにしても、普通にメールを書くだけでなく、このような質問のリストを用意してやり取りすると「最近、あの子、そんなもの食べているんだ〜」とか、「へーっ、新しい素敵な音楽聴いているな〜」とか、「10年前と同じようなファッションしているっ!」など、まるで、そのお友達の部屋に遊びに行ったような楽しさがあります。
英語でやりとりをすれば英語の勉強にもなるし、一石二鳥ですね!
つづく
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